Smoke Gets In Your Eyes

タイトル 煙が目にしみる(Living Voices Sing "Smoke Gets In Your Eyes" and Other Beautiful Songs)
編曲&指揮 アニタ・カー (Anita Kerr)
レーベル/番号 RCA CAMDEN ,CAL-764(モノラル)
Smoke Gets In Your Eyesのジャケット表 Smoke Gets In Your EyesのA面のレーベル

ナッシュビル(Nashville)時代の1963年に、リリースされたLPレコード『煙が目にしみる(Living Voices Sing "Smoke Gets In Your Eyes" and Other Beautiful Songs)』を紹介します。


ジャケットの録音データ

厳密には、アニタ・カー(Anita Kerr)のオリジナルとは言えないアルバムで、RCA VICTORが売り出した「RCA Camden(カムデン)」という廉価盤レーベルの「リビング・ボイス(Living Voices)」という企画シリーズの1枚です。制作はチェット・アトキンス(Chet Atkins)、RCA Victorの「ナッシュビル・サウンド・スタジオ(Nashvill Sound Studio)」での録音とクレジットされています。


ジャケットの写真1

ジャケット裏の右上に、アルバムタイトル、レコード番号と一緒に「編曲&指揮はアニタ・カー」と小さくクレジットされています。「Anita Kerr」の表記があるのはこの箇所だけで、コーラスのメンバー構成もわかりません。企画物の廉価盤とはいえ、手抜きは一切ありません。モノラル/ステレオ両方のレコード番号が表記されているように、両方のフォーマットでリリースされています。ちなみに本盤はモノラル録音(CAL-764)です。


公式ホームページのディスコグラフィーを参照すると、「Living Voices」がオリジナル・アルバムと同等に扱われていることから、彼女のなかでも重要な位置を占める仕事と推測できます。「The Anita Kerr Singers + 4」という表記もあり、最小構成はカルテットなので、8人によるコーラス隊と考えられます。他のオリジナル・アルバムではリードを取るのがアニタ・カーと一聴してわかりますが、このシリーズはコーラス基調で、彼女の声はあまり目立ちません。楽器も小編成で、コーラスの厚みで聴かせることを目的としているようです。奇をてらわないオーソドックスな編曲で、それが『Smoke Gets in Your Eyes』『The End of the World』などのスタンダートの名曲に良くマッチしています。


同じく公式ホームページによると、彼女が手掛ける「Living Voices」はナッシュビル時代に6枚、ロサンゼルス時代に5枚の計11枚がリリースされています。私がアニタ・カーの外盤と初めて出会ったのが、そのなかの一枚『ランブリング・ローズ(Ramblin' Rose and Other Hits)』(CAS-748)で、その音の良さに衝撃を受け、アニタ・カーの外盤収集に火がついてしまいました。




[Tracklist]  Smoke Gets In Your Eyes

A1 Smoke Gets in Your Eyes 2:30
A2 Shake Me I Rattle (Squeeze Me I Cry) 3:17
A3 The End of the World 2:50
A4 Be My Love 3:02
A5 This Is All I Ask 3:00
B1 Over the Mountain (Across the Sea) 2:54
B2 Linda 2:16
B3 The Three Bells (Les Trois Cloches) 4:20
B4 Starry-Eyed and Breathless 2:25
B5 Old Cape Cod 2:55