Time Passages ~Al Stewart

タイトル タイム・パッセージ(Time Passages)
アーティスト アル・スチュワート(Al Stewart)
レーベル/番号 Arista, AB 4190
Time Passagesのジャケット表 Time PassagesのA面のレーベル

1978年リリース、アル・スチュワート(Al Stewart)の8枚目のスタジオ・アルバム『タイム・パッセージ(Time Passages)』。75年『モダン・タイムス(Modarn Times)』、76年『イヤー・オブ・ザ・キャット(Year of the Cat)』に続き、アラン・パーソンズ(Alan Parsons)プロデュース第3弾となります。



Time Passagesのジャケット表 Time Passagesのジャケット裏

実は、私がアル・スチュワートのLPレコードのなかで、一番聴き込んだのが本盤です。

前作『イヤー・オブ・ザ・キャット(Year of the Cat)』のハイライトはエンディングの『イヤー・オブ・ザ・キャット』と述べました。本盤のハイライトは、アルバムタイトルであることは同じですが、オープニングの『タイム・パッセージ』にあると思います。『イヤー・オブ・ザ・キャット』同様、印象的なリフレインが効いた曲で、前作からの続きを暗示している気がしてなりません。



インナースリーブ(内袋)の表 インナースリーブ(内袋)の裏

インナースリーブ(内袋)も凝ったデザインで、歌詞、録音データが詳細に記述されています。右下の録音データ部分を以下に拡大してみました。


ジャケットの録音データ

前作『イヤー・オブ・ザ・キャット』は、アラン・パーソンズのお庭である、ロンドンの「アビー・ロード・スタジオ(Abbey Road Studio)」録音。本盤の収録は、ロサンゼルスの「Davlen Sound Studios」。両アルバムとも高音質ですが、本盤の方がクリアーで抜けの良い音が聴こえてきます。


『(A2) ヴァレンティナ・ウェイ(Valentina Way)』は、アル・スチュワートにしては珍しくハードなロックンロール調。TOTO結成間もないジェフ・ポーカロ(Jeff Porcaro)がこの曲だけ参加、重厚かつスピード感あふれるドラムを聴かせます。


フィル・ケンジー(Phil Kenzie)の、泣きのアルト・サックスのパートを多く設けていることも、『イヤー・オブ・ザ・キャット』とのサウンドの違いを特徴づけている一つと思います。アルバム・セールスでは、前作に軍配は上がりますが、本盤も甲乙つけ難い出来にあると思います。



[Tracklist]  Time Passages

A1 Time Passages 6:41
A2 Valentina Way 4:04
A3 Life in Dark Water 5:49
A4 A Man for All Seasons 5:50
B1 Almost Lucy 3:43
B2 The Palace of Versailles 5:20
B3 Timeless Skies 3:34
B4 Song on the Radio 6:22
B5 End of the Day 3:11