Saturday Morning ~Sonny Criss

タイトル サタデイ・モーニング (Saturday Morning)
アーティスト ソニー・クリス (Sonny Criss)
レーベル/番号 ザナドゥ(Xanadu),105  
Saturday Morningのジャケット表 Saturday MorningのA面のレーベル

前回「RVGの部屋」で、ソニー・クリス(Sonny Criss)を紹介したこともあり、彼のLPレコードを聴きたくなった。そこで、1975年にザナドゥ(Xanadu)から発表された『サタデイ・モーニング(Saturday Morning)』。本盤を彼の最高傑作に挙げる人も多く、評判通りの快作だと思う。



Saturday Morningのプログラム いつもの通り、ジャケット裏のプログラムを掲載します。バリー・ハリス(Barry Harris)のピアノ、リロイ・ヴィネガー(Leroy Vinnegar)のベース、レニー・マクブラウン(Lenny McBrowne)のドラム。



バリー・ハリスのピアノが良く、ソニー・クリスとの息もぴったり。ベースのリロイ・ヴィネガーは、初リーダー作が『Leroy Walks! 』(1957年)、2作目『Leroy Walks Again!!』(62年)、3作目『Jazz's Great "Walker" 』(64年)。タイトルからもウォーキング・ベースの大御所。悪かろうはずがない。


A面2曲目『ティン・ティン・デオ(Tin Tin Deo)』を聴いていて、今は距離的に遠くなったサックス奏者の友人が、ライブでよくこの曲を取り上げていたことを思い出した。明るいサックスの音色からも、ソニー・クリスにインスパイアされたのだろか、そういえば、アート・ペッパー(Art Pepper)も『ミーツ・ザ・リズム・セクション(Meets The Section)』でこの曲を取り上げていた、今度会った時に彼に聞いてみたいと思う。


ソニー・クリスは1969年頃からノイローゼとなり、数年間のブランクがあり、本盤は復帰後の2作目にあたる、次ページで復帰第1作の『クリス・クラフト(Crisscraft)』を紹介したい。しかし、『サタデー・モーニング』を聴く限り、心に闇を抱えた人の演奏とは到底思えない。人間の精神性について考えさせられるアルバムでもある。



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