The Joy of Sax ~Sonny Criss

タイトル ジョイ・オブ・サックス (The Joy of Sax)
アーティスト ソニー・クリス (Sonny Criss)
レーベル/番号 ABCレコード(ABC Records) ,AS-9326 
The Joy of Saxのジャケット表 The Joy of SaxのA面のレーベル

ソニー・クリス (Sonny Criss)の遺作となったLPレコードである。正確な月日は判明しないが、1977年にABC Recordsからリリースされた。前ページ『ワーム・アンド・ソニー(Warm And Sonny)』同様、イージー・リスニング・ジャズ志向の内容と言える。


ギターのリー・リトナー(Lee Ritenour)、ドラムのジェームス・ギャドソン(James Gadson)を始め、パトリース・ラッシェン(Patrice Rushen)のピアノ、チャック・ドマニコ(Chuck Domanico)のベース、アニー・ワッツ(Ernest Watts)のテナーなどフュージョン界の大御所に、ストリングス隊の豪華な布陣。



The Joy of Saxのジャケット表の顔写真 前ページ『ワーム・アンド・ソニー』と対比して、ジャケット表のポートレートを掲載します。ダンディーな風体から一転して楽しげな表情。『ジョイ・オブ・サックス(The Joy of Sax)』タイトルそのもの。ただ、撮影の角度の違いとは思うが、少々痩せて体が小さくなって見える気がする。




本盤での彼のサックスは伸びがあって滑らか、曲想にベストマッチしている。

B面1曲目『ストーレン・モーメンツ(Stolen Moments)』の途中で、美しく伸びのあるトランペットが入る。誰だろうとライナーノーツを確認すると、名手ブルー・ミッチェル(Blue Mitchell)。リー・リトナーのギターソロもあり、三者の競演が実にカッコいい。


ラストは、ソニー・クリス自身の作『ミッドナイト・メロウ(Midnight Mellow)』。彼のこれが最後の曲と思うと、哀愁を帯びた演奏にしんみりしてしまう。フェードアウトで終るところもさらに哀しみを誘う。


彼は、初来日を直前に控えた1977年11月にピストル自殺で50歳の生涯を終えてしまう。この年、胃ガンを宣告されたらしく、再び心の闇が彼を支配したのであろうか。彼の手による、再びの『ハード・バップ・リヴァイヴァル』を是非聴きたかった。