Live At The Village Vanguard ~ Bill Evans

タイトル Live At The Village Vanguard
アーティスト ビル・エヴァンス(Bill Evans)
レーベル/番号 リヴァーサイド(RIVERSIDE),R3006
Live At The Village Vanguardのジャケット表 Live At The Village VanguardのA面のレーベル

ビル・エヴァンス(Bill Evans)で盤質に問題がなく手頃な値段の所有していない外盤を見つけたら、よほどの事情がない限り購入することにしている。しかし、かなり難しいことだと感じている。ビル・エヴァンスの外盤は高いということもあるが、手頃な価格のものは盤質に問題があることが多いのである。ジャンルは違うが「カーペンターズ(Carpenters)」のレコードでも同じことを感じていて、これはよく聴き込まれていることの裏返しで素晴らしいことだと思う。


ピッカピカの超名盤が高値で取引されるのが中古レコード市場であるが、手垢が全くついていない盤を拝見すると、このレコード聴いてもらったことあるのかなあ?と心配したりする。何も心配することなどないのだが。それに比べ、カーペンターズやビル・エヴァンスのレコードは愛され何度も再生されて多くの人生に深く関ってきたんだろうなあと想像してしまう。


前置きが長くなったが、本盤は盤質に問題がなく手頃な価格で手に入れた一枚。切り貼りデザインのタイトル、見慣れないジャケットで全く期待していなかったのだが、すごい掘り出しモノだった。


針を落として再生しているうちに「アレっ、どっかで聴いたことあるなあ」と気がついて確認すると、あの有名な『Sunday At The Village Vanguard』と同じ内容(曲目曲順)のモノラル盤であった。



Sunday At The Village Vanguardのジャケット写真 『Sunday At The Village Vanguard』のジャケットはこちら。伝説のヴィレッジ・ヴァンガードのライブ『ワルツ・フォー・デビー(Waltz for Debby)』と同じ日に録音されたのが本作で、ライブの2週間後に交通事故で早世するスコット・ラファロ(Scott LaFaro)の追悼盤の意味を込めて、ラファロ作が3曲収録されている。『ワルツ・フォー・デビー』と違い、客席の音はほとんど消されラファロのベースを強調する音作りとなっている。




『Sunday At The Village Vanguard』はOJC(Original Jazz Classics)盤を所有しているのだが、音が薄く不満であった。『Live At The Village Vanguard』はラファロのベースがブンブン凄いのである。特にA面ラストの『SOLAR』が圧巻。レコードは内周に行くにつれてカーブがきつくなり、1回転のトレース距離も短くなることもあり、再生が難しくビリついたりするのだが、本盤は全くそのようなことはない。OJC盤に比べ格段の出来である。


スコット・ラファロ好きが本盤を見つけたら絶対買いである。



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