This Is Hampton Hawes Vol.2 The Trio ~Hampton Hawes

タイトル ザ・トリオ Vol.2(This Is Hampton Hawes Vol.2 The Trio)
アーティスト ハンプトン・ホーズ (Hampton Hawes)
レーベル/番号 コンテンポラリー(Contemporary) ,C3515
Hampton Hawes Trio Vol.2のジャケット表 Hampton Hawes Trio Vol.2のA面のレーベル

前ページに続いて、ハンプトン・ホーズ(Hampton Hawes)のLPレコードを紹介します。『トリオ1』の翌1956年にリリースされた『ハンプトン・ホーズ・トリオ2(Hampton Hawes Trio Vol.2)』。



ジャケット裏のタイトルと共演者


レッド・ミッチェル(Red Mitchell)のベース、チャック・トンプソン(Chuck Thompson)のドラム。

『トリオ1』と同じメンバ。



ジャケット裏のプログラム&録音データ


ジャケット裏の演奏プログラムと録音データ。ビル・エヴァンス(Bill Evans)の『グリーン・ドルフィン・ストリート(Green Dolphin Street』と同じ、『あなたと夜と音楽と(You and the Night and the Music)』でアルバムが始まる。『ラウンド・ミッドナイト(Round Midnight)』『ニューヨークの秋(Autumn in New York)』などのスタンダードを斬新な演奏で披露するところは『トリオ1』と同じ。自作は『ブルース・フォー・ジャック(Blues for Jacque)』のみ。


『Just Squeeze Me』の1曲だけ『トリオ1』と同じ1955年6月28日の録音。場所が「ロサンゼルス・ポリス・アカデミー(Los Angeles Police Academy)」。警察学校での録音とは面白い。他の曲は同55年12月と翌56年1月、ロサンゼルスのコンテンポラリー・スタジオでの録音、計3回のレコーディングから『トリオ2』が編集された。


「TECHNICAL NOTE:」として録音機材の詳細も記載されている。『トリオ1』と同じくアーカーゲー(AKG)のC-12マイクロフォンに、アンペックス(Ampex)のテープレコーダーを使用。また、本盤はウエストレック(Westrex)のカッティングヘッドと、ヘコ(HAECO)のアンプで71年にリマスターした再発盤ということが分かる。オリジナルであれば56年リリースなので、15年後のリマスタリング。



Hampton Hawes Trio Vol.1のA面のレコード番号 Hampton Hawes Trio Vol.1のB面のレコード番号

レコード番号は手書きでかなり見づらい。私のバイブル、山口克巳著『LPレコード新発見』(誠文堂新光社)によると、最初は活字の刻印だが、後期になると手書きになる。同じレコードでも、何度もカッティングする関係で、活字の刻印、手書きなど時期によって、まちまちだと説明している。左からA面が「LKL-12-61-D8」、B面が「LKL-12-62-D8」。モノラル通算31枚目のアルバム。AB面とも「D8」の表記から8回目にカッティングされたもの。オリジナルから15年かけて8回のリカッティングが行われている。



インナースリーブ(内袋)の表 インナースリーブ(内袋)の裏

上はインナースリーブ(内袋)の写真。左の表側は、『トリオ1』に比べお勧め名盤の枚数が増えている、その影響からか録音機材についての記述は省かれている。右の裏側のカタログ・リストによると、「CONTEMPORARY MODERN JAZZ SERIES」の最新作は『Woody Shaw : Song of Songs』(S7632)でリリースが1973年。本盤が発売されたのも73年頃と考えられる。そうなると、録音から17年経ってのリカッティングの可能性もある。カッティング機器の進歩も手伝ってか、コンテンポラリーのレコードは、再発を重ねても音が良い。他のジャズレーベルと比較して品質管理の確かさは際立っていると思う。



本盤の演奏は、スイング感、スピード感ともに『トリオ1』と同レベルの演奏が聴ける。ただ、転調、くずしについては少し大人しい感じがする。その分スタンダード寄りの演奏とも言える。


同56年に、メンバーも同じで『トリオ3』をリリースしている。ジャケットが可愛いワニのイラストで『everybody likes』というタイトルが付いている。いつか手に入れて聴いてみたいと思っている。



[参考文献]

・山口克巳著『LPレコード新発見』(誠文堂新光社、2005)