All Night Session Vol.1 ~Hampton Hawes

タイトル オールナイト・セッション第1集 (All Night Session Vol.1)
アーティスト ハンプトン・ホーズ (Hampton Hawes)
レーベル/番号 コンテンポラリー(Contemporary) ,S7545
All Night SessionVol.1のジャケット表 All Night SessionVol.1のA面のレーベル

ギターと競演したカルテット構成のアルバムの2枚目。前ページの『フォア!(Four!)』より、2年ほど前の1956年12月に録音された『オールナイト・セッション 第1集(All Night Session Vol.1)』。



ジャケット裏のタイトルと共演者


ジャケット裏のタイトルと共演者。ジム・ホール(Jim Hall)のギター、レッド・ミッチェル(Red Mitchell)のベース、ブルーズ・フリーマン(Bruz Freeman)のドラム。



ジャケット裏のメンバーの写真


ジャケット裏には、共演者のポートレイトも掲載されている。左からハンプトン・ホーズ、ジム・ホール、レッド・ミッチェル、ブルーズ・フリーマン。老獪なイメージがあるジム・ホールだが、当時は活動を開始してまだ2年ほどの弱冠26歳。額はだいぶ後退しているが、表情は若々しい。


ジャケット裏のプログラム&録音データ


ジャケット裏の演奏プログラムと録音データ。全5曲中2曲が彼の自作。例の通り下に「TECHNICAL NOTE:」として録音機材の詳細が記述されいる。


Hampton Hawes Trio Vol.1のA面のレコード番号 Hampton Hawes Trio Vol.1のB面のレコード番号

レコード番号は後期の手書き。左からA面が「LKS-233-D5」、B面が「LKS-234-D6」。ステレオ通算117枚目のアルバム。A面が5回目、B面が6回目にカッティングされたメタルマスターからスタンパーが作られてプレスされたものオリジナルは1956年12月録音だが、一番の目安になるインナースリーブ(内袋)のカタログ・リストがないので、本盤がリリースされたのが何年後かは不明。



私のバイブルとしてたびたびお世話になっている『LPレコード新発見』(誠文堂新光社)の著者・山口克巳氏が、月刊誌『MJ 無線と実験』に「LPレコードの真実」という連載を持っていて、複数回に渡り「コンテンポラリーの冒険」という特集記事を執筆している。その中で『オールナイト・セッション』について詳しく紹介している。大変参考になるので、以下に引用させて頂く。


「ハンプトン・ホーズ・カルテット/オールナイト・セッション(S7545~47)」の3枚は、このレーベルらしい、録音とレコードに対する挑戦だ。録音データに、1・2集は1956年11月12日の夜、3集は1956年11月13日の朝、つまり、ナイトクラブでのセッションと同じ進行で演奏されている曲を、そのままの順番で収録して3枚のレコードにまとめたものだ』『第1曲目の「ジョードゥー」は、セッティングとマイクアレンジのテストだったようで以降とアレンジが違う。次の「グルーヴィン・ハイ」から本番になるが、この曲ではギターに軽い歪みが入る。それを修正して、次から一気にオールナイトセッションに入る


冒頭の1曲目はテストという指摘には、うなずけるものがある、左にハンプトン・ホーズのピアノ、右中央寄りにレッド・ミッチェルのベースとブルーズ・フリーマンのドラムの配置は自然だが、ジム・ホールのギターがピアノにかぶる形で左から聴こえてくる。それが、2曲目からギターは右に配置される。以降の編成は、前ページの『フォア!』と同じであるが、『フォア!』に比べ、全ての楽器がより中央寄りに、ギュッと詰まった音像になっている。


ハンプトン・ホーズのブルース・フィーリングあふれるピアノ。若々しいジム・ホールのギター。エルヴィン・ジョーンズ(Elvin Jones)ほどではないが、興に乗るとブルーズ・フリーマンの唸り声も聞こえてくる。楽しくリラックスしたライブの雰囲気が味わえる好盤。


何年かして『第3集』は手に入れたが、残念ながら『第2集』にはまだ出会えていない。中抜けが解消できたら続きを紹介したいと考えている。



[参考文献]

・『MJ 無線と実験 2015年10月号(No.1100)』(誠文堂新光社) 連載「LPレコードの真実」~「コンテンポラリーの冒険(1)」(山口克巳著)