Beauty And The Beat ~Peggy Lee & George Shearing

タイトル ビューティー・アンド・ザ・ビート(Beauty And The Beat)
アーティスト ペギー・リー&ジョージ・シアリング (Peggy Lee & George Shearing)
レーベル/番号 キャピトル(Capitol) ,T1219
Beauty And The Beatのジャケット表 Beauty And The BeatのA面のレーベル

男女合わせたジャズ・ボーカリストのなかで、私が一番好きなペギー・リー(Peggy Lee)を紹介します。万人に受け入れられるLPレコードは?と考えた時に真っ先に思い浮かぶのが本盤。とにかく楽しくて粋なアルバム。


1959年のマイアミにおける実況録音、それも野外ステージでのライブ。と長らく信じていたのだが、実はスタジオ録音で、歓声と拍手は、後でかぶせて編集したものと最近知り、心底びっくりした。


そう言われてみれば、観客の反応がツボにはまり過ぎているし、59年のライブ録音にしては音が良過ぎると思っていたので、その疑問は氷解したものの、ちょっぴり裏切られた気持ちもあり複雑であった。しかし、見事な録音編集の技と、ペギー・リー、ジョージ・シアリング(George Shearing)の演技力をたたえ、ライブの極上の臨場感が味わえるアルバムとして改めて聴き直している次第。


余談であるが、こうもあっさり騙されてしまうのは、デジタルではなく、アナログ技術による編集が効いているではないかと考えている。


キャピトル(Capitol)のレコードは音が良く、大変ていねいに作られていて好感が持てる。盤も厚いし、端も丸く優しい手触り。細かいことであるが、演奏が終わって音溝の終端まで来ると、無音の溝になるが、それが八文字に切られていて「演奏が終わったので早く針を上げてくれ」と独特のトレース音でアピールする。「だから何なんだ」と言われそうだが、カッティングマシンにそんな隠し味を仕込む姿勢は、無骨なジャズ・レーベルにないセンスだと思う。



インナースリーブ(内袋)の表 インナースリーブ(内袋)の裏

上はインナースリーブ(内袋)の写真で、素っ気ないデザインであるが、このレコードは最新の技術で制作されており、高音質を保つためにはレコード盤をきれいに保つことが大事で、この内袋に入れて保管し、取り出す時には、音溝には触れずレコードの中心とエッジだけをもつことなど、事細かに取扱い方法が記述されていて面白い。



いつものように、曲の内容には触れないままだが、文句なしに楽しい内容なので、ぜひ、本盤でアナログ技術のバーチャル世界にどっぷりとひたって欲しい。