タイトル | ア・デイ・イン・ザ・ライフ (A Day In The Life) |
アーティスト | ウェス・モンゴメリー (Wes Montgomery) |
レーベル/番号 | A&M, SP-3001 |
刻印VANGELDER |
私のウェスNO.3、陰陽動静の「陰」の『ア・デイ・イン・ザ・ライフ(A Day In The Life)』。
ビートルズ(The Beatles)の『ア・デイ・イン・ザ・ライフ(A Day In The Life)』『エリナ・リグビー(Eleanor Rigby)』の2曲をカバーしている。実は、ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)を初めて聴いたのがこのアルバム。ビートルズの洗礼を受けていた学生時代、関連することなら何でも知りたい好奇心で手に入れた。70年代「CTI JAZZ 1800名盤シリーズ」として日本プレスで千八百円の廉価で続々と再発されていた。ジャズに全く馴染みがない頃、1回針を降ろしただけで顧みることはなかった。
本盤は最近手に入れた刻印VANGELDERもの。「何か軽い曲調だったなあ」の記憶が見事に覆され、重たく凄味のある演奏に圧倒された。手に入れたレコードは盤はキレイだがジャケットが何故か薄汚れていて、このアルバムのイメージに合ってるなと自分を納得させてしまった。
元々『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』は暗い曲想だし、『エリナ・リグビー』もクラシック調で数多くのミュージシャンにカバーされている重厚な作品。
「A&M」「CTI」レーベルには明るいイメージがあるが、中には凄みを感じる録音がある。後日紹介したいと思うが、ケニー・バレル(Kenny Burrell)の『ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド(God Bless the Child)』などがその代表だと思う。若い時とはいえレコードに対する第一印象は大体外れていないことが多いのだが、本盤は良い意味で裏切られた一枚。