Down Here On The Ground ~Wes Montgomery

タイトル ダウン・ヒア・オン・ザ・グラウンド (Down Here On The Ground)
アーティスト ウェス・モンゴメリー (Wes Montgomery)
レーベル/番号 A&M, LP 3006  
Down Here On The Groundのジャケット表 Down Here On The GroundのA面のレーベル
刻印VANGELDER Down Here On The GroundのA面の刻印VANGELDER

ギターをフィーチャーしたLPレコードを紹介していたら、ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)を聴きたくなった。ということで、CTI(Creed Taylor Issue)の親会社A&MからリリースされたRVG刻印盤の2作品を取り上げたい。


彼のギターは、私のなかで唯一無二の存在として君臨している。彼の歌心、感性が好きなことが最大の理由であるが、そこは抽象的でうまく説明できない。機能的な部分を挙げるならば、ピックを使わない親指によるフィンガー奏法であることが大きい。温かく、陰影に富んだ演奏が聴ける。


彼のドキュメンタリー番組で、お婆ちゃんの部屋が隣で、眠りを妨げないためピックを使わないで練習していていたら、そちらの方が自然になっていったと述べていた。その真偽は定かでないようだが、彼の優しい人柄が表れたエピソードだと思う。ハンデを逆に利用して、最大の長所に育てる。そういった人間性が演奏にも表れていて強くひかれるような気がしている。



見開きジャケットの録音データ 左に見開きジャケットの、録音データを掲載します。レコーディングは1967年12月、翌68年1月の2回。イングルウッドクリフス(Englewood Cliffs)のルディ・ヴァンゲルダー・スタジオ。




見開きジャケットのプログラム

ロン・カーター(Ron Carter)のベース。グラディ・テイト(Grady Tate)のドラム、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)のピアノ、パーカッションにボビー・ローゼンガーデン(Bobby Rosengarden)と、私の大好きなレイ・バレット(Ray Barretto)、マイク・マイニエリ(Mike Mainieri)のヴァイブ。バイオリン、チェロ、ビオラのストリングス。


全10曲中8曲を、ドン・セベスキー(Don Sebesky)が編曲・指揮を担当している。以前、私のウェス・ベスト1として紹介した、ヴァーヴ(Verve)時代の大ヒットアルバム『夢のカリフォルニア(California Dreamin')』(1966年)もドン・セベスキーとのコンビ。同じクリード・テイラー(Creed Taylor)のプロデュースで、その頃から同じレベルのアルバムをリリースし続けている。



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