Getz Au Go Go ~ Stan Getz
(Verve, V-8600)

タイトル ゲッツ・オー・ゴー・ゴー(Getz Au Go Go)
アーティスト スタン・ゲッツ (Stan Getz)
レーベル/番号 ヴァーヴ(Verve), V-8600 (モノラル盤)
Getz Au Go Goのジャケット表 Getz Au Go GoのA面のレーベル
刻印VANGELDER Getz Au Go GoのA面の刻印VANGELDER


私が所有しているレコードの中で一番音が良いのでは?と思わせるものがある。


ニューヨークのナイトクラブ『Caf'e Au Go Go』で、新生スタン・ゲッツ・カルテット(Stan Getz Quartet)のお披露目にアストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)をゲストに迎えてのライブ録音。というおぼろげながらの知識はあったのだが、今回、本場のウキペディア(Wikipedia)を確認していると、冒頭の3曲を含め10曲中4曲が5か月後のカーネギー・ホール(Carnegie Hall)録音という記述がありびっくり。まばらな拍手で始まる『コルコバード(Corcovado)』、ジャケット見開きのライナーノーツにも、カーネギー・ホールの記述は無いので、ウキペディアの情報は怪しいと思う。


アルバム全体を通しアットホームな統一感があり、とても半年を隔てた2会場でのカップリングとは思えない。もしそれが本当ならクリード・テイラー(Creed Taylor)の編集マジック?


本盤はモノラル録音だが、暖かく厚みがあり奥行感を感じさせる音作りでヴァーヴ(Verve)の高音質とLPレコードの奥深さをまざまざと見せつけられたアルバム。アストラッド・ジルベルトのコケティッシュ、スタン・ゲッツ(Stan Getz)の溌溂としたプレイ。弱冠21歳ゲイリー・バートン(Gary Burton)の知的なヴァイヴ(vibes)。聴きどころが沢山ある。



見開きジャケットの写真

上の写真は、見開きジャケットに大きく掲載されているライブ風景。中央でギターを弾いているのは、ボサノバの大御所アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobin)。ゲストで演奏しているものと思われるが、こんなにアップで紹介されているにも関わらず、収録曲には参加していないようだ。


このアルバムには、いろいろな謎が秘められている予感がしている。




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