タイトル | テンダー・ワーズ(Tender Words) |
編成 | アニタ・カー・シンガーズ(The Anita Kerr Singers) |
レーベル/番号 | RCA VICTOR, LSM-2679 (MONO) |
RCAビクター(RCA Victor)から1963年にリリースされたLPレコード『テンダー・ワーズ(Tender Words)』を紹介いたします。
アニタ・カーの公式HPによれば、ナッシュビル時代の最後を飾る通算6枚目のオリジナル・アルバム。実は、以前紹介した『我が心のジョージア(Georgia On My Mind)』で、アニタ・カーのジャケ買いランキングの第1位として紹介していたアルバムです。真に勝手な個人的趣向によるものでご容赦のほどお願いいたします。
ジャケット裏のこの写真は、アニタ・カーがイニシアティブをとっていることがよく分かる光景として「Anita Kerrの部屋」のオープニングページでも紹介しています。左からベース(バリトン)のルイ・ナンリー(Louis Nunley)、ソプラノ&リードのアニタ・カー(Anita Kerr)、アルトのドティー・ディラード(Dottie Dillard)、テナーのギル・ライト(Gil Wright)。ナッシュビル時代を代表するカルテットです。
ジャケット裏の録音プログラムの部分を拡大してみました。右上のレコード番号から、モノラル(LPM-2679)/ステレオ(LSP-2679)両方でリリースされていることがわかります。所持しているのはモノラル。盤質は問題ないのですが、ジャケット写真を拡大するとかなり傷んでいることがわかります。今度手に入れるとしたら良いコンディションのステレオ盤・・・物欲はどうにも止まりません。
オープニング『(A1) Take Good Care Of My Baby』は、キャロル・キング(Carole King)とジェリー・ゴフィン(Gerry Goffin)夫妻の作、調べていて同曲はビートルズ(The Beatles)もカヴァーしていることを知り驚きました。ビートルズ公式デビュー前、62年に英デッカのオーディションに臨んだ際に録音されたとあります。その時の音源は82年に日本のトリオから『シルバー・ビートルズ』のアルバム・タイトルでリリースされています。
ユーチューブでビートルズ版『Take Good Care Of My Baby』を聴いたところ、ジョージ・ハリスン(George Harrison)の良く通る甘いボーカルに二度驚かされました。もしも、デッカからデビューしていたら、もっと良い音でビートルズが聴けたのでは・・・アビイ・ロード・スタジオ・ファンから強いお叱りを受けますが、個人的妄想ということでご容赦お願いします。アニタ・カーから大脱線ですが、ビートルズとの新しい出会いを提供してくれただけでも、私にとってありがたいアルバムとなりました。『テンダー・ワーズ(Tender Words)』のタイトル通り、甘く優しいボーカルに包まれ、文句なしの内容です。
A1 | Take Good Care Of My Baby (King-Goffin) |
3:05 |
A2 | Tragedy (Burch, Nelson) |
2:24 |
A3 | I Love How You Love Me (Mann, Kolber) |
2:21 |
A4 | As Long As He Needs Me (Bart) |
2:45 |
A5 | My Johnny Is Gone (Wild Are The Rushes) (Paxton) |
2:50 |
A6 | Young Love (Joyner, Cartey) |
2:45 |
B1 | Joey (Salmirs, Wiener, Kriegsmann, Bernstein) |
2:24 |
B2 | Come Softly To Me (Ellis, Troxel, Christopher) |
2:29 |
B3 | Too Young To Go Steady (Adamson, McHugh) |
2:26 |
B4 | Why Don't They Understand (Fishman, Joe Henderson) |
2:40 |
B5 | Let It Be Me (Becaud, Curtis, Delano) |
3:07 |
B6 | A Rose And A Baby Ruth (Loudermilk) |
2:05 |