タイトル | Mellow Moods of Love |
編成 | アニター・カー・シンガーズ(The Anita Kerr Singers) |
レーベル/番号 | RCA Victor, LSP-3322 |
1965年にリリースされたLPレコード『メロウ・ムーズ・オブ・ラヴ(Mellow Moods of Love)』を紹介します。
上からジャケット、レコード盤レーベルの表裏を並べています。アニタ・カーの公式ホームページによると、彼女のキャリアは活動拠点の違いで3つの時代に区分されています。1948~64年が米東部・ナッシュビル(The NASHVILLE YEARS)、65~69年は米西部・カリフォルニア(The CALIFORNIA YEARS)、スイスに居を移した70年以降はヨーロッパ(The EUROPEAN YEARS)。本盤はカリフォルニアにおける初アルバムになりますが、ナッシュビル時代からの盟友とのコーラス(Nashville Singers)で収録されました。
ジャケット裏の制作データ、曲プログラム部分を拡大しました。右上のレコード番号から、モノラル(LPM-3822)/ステレオ(LSP-3822)両方でリリースされたことがわかります。レーベルの表記が「LSP 3322」なので本盤はステレオ。録音は「RCAビクターズミュージックセンターオブザワールド、カリフォルニア州ハリウッド(RCA Victor's Music Center of the World, Hollywood, California)」…何とも仰々しいスタジオ名。面白いなあと思ったのが、一番下の「photo by Minox(ミノックスによる写真)」。アニタ・カー以外のポートレイトは、スパイ・カメラと称された超小型のミノックスで撮影とあります。自身の写真がないことからも、アニタ・カーの撮影では?と想像してしまいます。
ライナーノーツと、アレンジと指揮のマーティ・ペイチ(Marty Paich)のポートレイト。『メロウ・ムーズ・オブ・ラヴ(Mellow Moods of Love)』は、収録曲の題名から取ったものではなく、「まろやかな愛のムード」といったアルバム全体の雰囲気を表すタイトルのようです。ハリウッド音楽界の大御所マーティ・ペイチの編曲で、ジャケット・デザインのような日常を離れたリゾート気分の味わいがあります。
ナッシュビル・シンガーズのポートレイト。上がソプラノ&リードのアニタ・カー(Anita Kerr)、下は左からテナーのギル・ライト(Gil Wright)、アルトのドティー・ディラード(Dottie Dillard)、ベース(バリトン)のルイ・ナンリー(Louis Nunley)。
アニタ・カーの表情に、心機一転新しいことに挑戦する気構えを感じます。同じナッシュビル・シンガーズによる、次のアルバム『ウィー・ディッグ・マンシーニ(We Dig Mancini)』でグラミー賞獲得とすぐに結果を出すのですから流石です。
A1 | Street Of Dreams | 3:28 |
A2 | Honeymoon | 2:19 |
A3 | All Of You | 2:55 |
A4 | The Masquerade Is Over | 3:51 |
A5 | Ev'ry Time We Say Goodbye | 3:04 |
A6 | Don't Dream Of Anybody But Me | 2:58 |
B1 | Have I Told You Lately? | 2:40 |
B2 | The Good Life | 2:53 |
B3 | People | 3:23 |
B4 | The Girl From Ipanema | 2:58 |
B5 | The Girl That I Marry | 3:18 |
B6 | I Had The Craziest Dream | 2:47 |