タイトル | サウンズ (Sounds) |
編成 | The Anita Kerr Singers |
レーベル/番号 | WARNER BROS., WS-1750 |
1968年、ワーナー・ブラザース(WARNER BROS.)からリリースされたLPレコード『サウンズ(Sounds)』を紹介いたします。アニタ・カー・シンガーズ(The Anita Kerr Singers)としては、ワーナー最後のオリジナル・アルバムとなります。翌69年にドット・レコード(Dot Records)と契約。スイスに移住する70年まではドット・レコードから精力的にオリジナル・アルバムをリリースします。
ジャケットの写真です。ジャケット裏の「檀上でオーケストラの指揮をするアニタ・カー」は、「Anita Kerrの部屋」のオープニング・ページで、私が一番好きな写真としても紹介しています。彼女の強い意志と確信を見事に現していると思います。本盤の内容は、2年後にドット・レコードからリリースした『アニタ・カー・カントリー(It's Anita Kerr Country)』(DLP-25976)に通じる勢いを感じます。
ジャケット・デザインはシンプルで、ライナーノーツはなく、曲目と制作クレジットが上の写真です。制作・編曲・指揮ともにアニタ・カー。アニタ・カー・シンガーズの編成は、ソプラノ&ソロのアニタ・カー、アルトがベティ―・ジェーン・ベーカー(Betty Jane Baker)、テナーがジーン・マルリーノ(Gene Marlino)、ベースがボブ・ティーボウ(Bob Tebow)。ロサンゼルス時代の代表メンバーです。
『(B2) The Beat Goes On』は、夫婦デュオ、ソニー&シェール(Sonny & Cher)の67年のヒット曲。『(B6) Swinging On A Star』は、44年にビング・クロスビー(Bing Crosby)が歌ったポップスのスタンダード曲ですが、アルバム全体的にあまり知られていないポップスの小品を取り上げています。
インナースリーブ(内袋)の写真です。コメディアンの「ビル・コスビー(Bill Cosby)」の紹介が最も多く、他に「パトゥラ・クラーク(Petula Clark)」、「ピーター、ポール&マリー(Peter, Paul & Mary)」、「エヴァリ・ブラザーズ(The Everly Brothers)」、「グレイトフル・デッド(The Gratefull Dead)」「アソシエイション(The Association)」など、メジャー・レーベルらしい多彩なラインナップ。
本盤に『It's Anita Kerr Country』に通じる勢いを感じると述べたのは、最短1分58秒、最長でも3分12秒と短尺な曲を並べ、ピリッと小気味いいアレンジ。アニタ・カーがソロで歌うパートが多く、しかも気合の入った歌唱で、オンリーワン、奇跡の歌声を堪能できます。
A1 | Happiness | 1:58 |
A2 | Wine In The Wind | 2:43 |
A3 | Today Is | 2:17 |
A4 | Say You Do | 2:37 |
A5 | I'm Falling In Love Again | 2:20 |
A6 | Long Live Our Love | 2:51 |
B1 | I Would Love You | 3:09 |
B2 | The Beat Goes On | 2:59 |
B3 | The Two Of Us | 2:50 |
B4 | I've Got Love Going For Me | 2:53 |
B5 | They Always Ask Me | 3:12 |
B6 | Swinging On A Star | 3:00 |