タイトル | ウォーク・ア・リトル・スローワー(Walk a Little Slower) |
編成 | アニタ・カー・シンガーズ(The Anita Kerr Singers) |
レーベル/番号 | Word, WST 9553 |
1976年に、ワード・レコード(Word Records)からリリースされたLPレコード『ウォーク・ア・リトル・スローワー(Walk a Little Slower)』を紹介します。
上にジャケット、下にレコード盤レーベルの表裏を並べています。同じワード(Word)レーベルからリリースされた彼女のアルバムとしては、以前『サンキュー・ロード(Thank You, Lord)』を紹介しています。
ジャケット裏には曲目、制作データと、アルバムタイトル曲『(B1) Walk a Little Slower』の歌詞の一部が掲載されています。ワード・レコード(Word Records)は、キリスト教の布教を目的としたクリスチャン・レーベルで、私には馴染みの薄い世界ですが、英語の聞き取り能力がないおかげで、宗教観を意識せず癒しのポップアルバムとして楽しんでします。
実は、本アルバムを取り上げたくなった理由は、前回紹介した『ザ・サウンド・オブ・ウォーム(The Sound of Warm)』と同じメッセージが込められていることに気がついたからです。『The Sound of Warm』のライナーノーツに、彼女の長いメッセージが掲載されていることを紹介しましたが、その中に『ペースを落とし、自然の美しい景色を楽しみ、動物の世界とその生き方を見て学びましょう』といった言葉があります。説教じみた話は好きではないのですが、能天気な学生だった昭和51、52年に、アニタ・カーがこのようなメッセージを発していたことを令和になって初めて気がつき考えさせられました。
本アルバムに強く惹かれる理由がもう一つあります。本来そこに触れてはいけないのかも知れません。それは、目の下の小じわを全く隠さないジャケットのポートレイトです。彼女の精神的な強さが楽曲にも通底していて強く惹かれるのだと思います。
以前よく教えをいただいた、ケイまさる氏のアドバイス「レコード盤、ジャケットの情報を注意深く読み込む」と多くのことが見えてきます。私のは単なる妄想と言われそうですが、教えを糧に今後も「Walk a Little Slower」で行きたいと思います。
A1 | Happy Road(McGuire) | 3:41 |
A2 | Jesus, Walk Past Me(Kaiser) | 2:25 |
A3 | Does He Ever?(Kerr-Egli) | 3:27 |
A4 | Lover Of The Children(Medema) | 3:57 |
A5 | Soft Is The Rain(Jorden) | 3:48 |
B1 | Walk A Little Slower(Kerr-Baker) | 4:36 |
B2 | Friend, You Need A Hand(Medema) | 4:08 |
B3 | Creature Praise(Matthews) | 2:50 |
B4 | Oh, How He Loves You And Me(Kaiser) | 3:14 |
B5 | Part The Waters(Brown) | 4:29 |