タイトル | アニタ・カー・パフォームス・ワンダーズ (Anita Kerr Performs Wonders) |
編成 | The Anita Kerr Singers |
レーベル/番号 | CENTURY, CRD-1180 |
1979年に、センチュリー・レコード(Century Records)からリリースされたLPレコード『アニタ・カー・パフォームス・ワンダーズ(Anita Kerr Performs Wonders)』を紹介いたします。
アニタ・カー・シンガーズ(The Anita Kerr Singers)名義のスタジオ録音としては、恐らく最後のオリジナル・アルバムにあたると思います。本盤の内容はタイトルが暗示するように、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の曲を取り上げています。
ジャケット表裏の写真です。ポートレイトの衣裳もあわせ、青を基調にした美しいデザインです。
ジャケットは見開きになっていて、裏返したところの写真です。実は本盤を「シールド(Sealed)=未開封」ということで購入したのですが、シュリンクを取ってジャケットを開こうとしたら、湿気で貼りついた状態だったので、カッターによる荒治療の末の惨状です。私がシュリンクを好まない理由がここに現れています。多湿な日本の気候に合わないと考えます。
スティーヴィー・ワンダーから賛辞が寄せられていますが、これでは台なしです。
アニタ・カー・シンガーズのメンバーが紹介されています。左からベースのミッチ・ゴードン(Mitch Gordon)、テナーのスタン・ビアード(Stan Beard)、ソプラノ&ソロのアニタ・カー(Anita Kerr)、アルトのジャッキー・ワード(Jackie Word)。
左は、本盤のプロデューサーを務める夫のアレックス・グロブ(Alex Grob)です。このように夫婦一緒の写真が掲載されるのは珍しいことです。
本盤はデジタル録音で制作されています。SN比、音圧が高くクリアな音場が拡がります。上は録音に使われたソニーの業務用PCMプロセッサー「PCM-1600」の写真です。PCM-1600の発売は1978年4月なので、レコーディングは新技術への挑戦でもあったと思います。ソニーのプロダクト・マネージャーであるロジャー・プライア(Roger Pryor)への賛辞も掲載されています。
左は、ジャケット裏の録音データです。優雅な筆記体で解読しづらいのですが、アニタ・カー・シンガーズのメンバー紹介のほか、
オーケストラ指揮がジョー・レイズマン(Joe Reisman)、トランペットにオスカー・ブラシアー(Oscar Brashear)、ギターはトミー・テデスコ(Tommy Tedesco)。
そして、ピアノで大好きなピート・ジョリー(Pete Jolly)が参加しています。
録音スタジオは、カリフォルニア州ハリウッドのキャピタル・レコード(Capital Records)。レコーディング・エンジニアに、モンキーズ(The Monkees)、キャロル・キング(Carole King)などを手がけたHank Cicaloのクレジットがあります。
アニタ・カーの編曲も効いて、スティーヴィー・ワンダーの楽曲は、こんなにエレガントなんだと再認識させられます。ジャケットの状態が良い盤を手に入れて、辞書と首っ引きでスティーヴィー・ワンダーの賛辞を読んでみたくなりました。
A1 | Superwoman | 6:47 |
A2 | Don't You Worry Bout a Thing | 4:11 |
A3 | Seems to Long | 3:49 |
A4 | Lookin' For Another Pure Love | 4:19 |
B1 | To Shy Too Say | 4:09 |
B2 | Creepin' | 5:50 |
B3 | If It's Magic | 4:24 |
B4 | Knocks Me Off My Feet | 3:38 |