タイトル | リヴィング・ボイス・シング ポジティブリー・フォース・ストリート・アンド・アザー・メッセージ・フォーク・ソングス (Living Voices Sing Positively 4th Street and Other Message Folk Songs) |
編曲&指揮 | アニタ・カー(Anita Kerr) |
レーベル/番号 | RCA CAMDEN ,CAL-947 (モノラル) |
RCA CAMDEN(カムデン)から1966年にリリースされたLPレコード『リヴィング・ボイス・シング ポジティブリー・フォース・ストリート・アンド・アザー・メッセージ・フォーク・ソングス(Living Voices Sing Positively 4th Street and Other Message Folk Songs)』を紹介いたします。アニタ・カー(Anita Kerr)が手がける「Living Voices」シリーズの10枚目にあたります。
63年リリースの『リヴィング・ボイス・シング・フーテナニー・フェイヴァリット(Living Voices Sing Hootenanny Favorites)』の主題は、伝統的(traditional)なフォーク・ソング。こちらは、新しいポピュラー・ミュージックとしてのフォーク・ソングを取り上げています。「新しい」といっても66年当時のことなので、今となっては「古典的な」という表現に置き替えても間違いではないと思います。
ジャケット裏の曲紹介です。『(A1) Positively 4th Street』『(A4) ライク・ア・ローリング・ストーン(Like A Rolling Stone)』は、65年のボブ・ディラン(Bob Dylan)の曲。特に『Like A Rolling Stone』は、ディラン最大のヒットで、キャッシュボックス1位、ビルボード Hot100で2位を記録。彼が神格化されるきっかけになった曲といわれています。
『(A2) ユニバーサル・ソルジャー(Universal Soldier)』は、カナダの女性シンガー・ソングライター、バフィー・セント=マリー(Buffy Sainte-Marie)が64年にリリースした曲。翌65年、ドノヴァン(Donovan)によってカバーされました。バフィー・セント=マリーは、70年公開の映画『いちご白書(The Strawberry Statement )』の主題歌『サークルゲーム(The Circle Game)』(ジョニ・ミッチェル作)を歌ったことでも知られています。
日本でもおなじみの『(A3) 花はどこへ行った(Where Have All The Flowers Gone?)』は、55年のピート・シガー(Pete Seeger)の曲。世界で一番有名な反戦歌とも評され、キングストン・トリオ(The Kingston Trio)、ピーター・ポール&マリー(Peter, Paul and Mary)、ブラザース・フォア(The Brothers Four)など大御所もカバー、日本でも多くのミュージシャンによって歌われています。ザ・フォーク・クルセダーズ、森山良子によるものを、よく耳にしているかも知れません。
ジャケット裏のライナーノーツです。英語はよく解せないのですが、全文にわたりボブ・ディランに言及しているようです。英語のわかる方には、当時の気分が味わえるのではと掲載させて頂きました。
ジャケット裏右上のレコード番号です。CAL(モノラル)/CAS(ステレオ)両方でリリースされています。手に入れた本盤はモノラルです。
編曲&指揮がアニタ・カー。制作は RCA CAMDEN の「Living」シリーズを主導した名女性プロデューサーのエセル・ガブリエル(Ethel Gabriel)。普段聴きに最適な大変良い内容です。プロフェッショナルな女性コンビが、プロテスト・ソングをいかに料理したか、本盤でぜひ味わってみて下さい。
A1 | Positively 4th Street | 4:30 |
A2 | Universal Soldier | 3:00 |
A3 | Where Have All The Flowers Gone? | 3:17 |
A4 | Like A Rolling Stone | 6:02 |
A5 | Eve Of Destruction | 3:00 |
B1 | John Brown's Body | 2:41 |
B2 | Rusty Bells | 2:44 |
B3 | What Color (Is A Man) | 2:08 |
B4 | Dawn Of Correction | 3:07 |
B5 | There But For Fortune | 3:40 |