タイトル | マター・オブ・ザ・ハート (Matters of The Heart) |
アーティスト | ボブ・ベネット (Bob Bennett) |
レーベル/番号 | Priority Records, JU37966 |
1982年にリリースされた、ボブ・ベネット(Bob Bennett)のセカンド・アルバム『マター・オブ・ザ・ハート(Matters of The Heart)』を紹介いたします。
ボブ・ベネットの音楽は、CCM(contemporary Christian music)というジャンルに分類されるようです。クリスチャン・ミュージックという分野は、音楽ジャンルをこえて確固たる地位を占めています。私自身は宗教に入信することもなく、クリスチャンでもありませんが、英語の聴き取り能力もないおかげで、誠実で上質なAORとして聴いています。
ジャケット表裏の写真です。本アルバムは「CCM Magazine」が選定する「Album Of The Year - 1982!」に輝きました。ジャケット裏の左上に「FOR PROMOTION ONLY」のスタンプがあります。本LPレコードは、販促用の見本盤のようです。本盤は中古レコード店の主人から勧められ試聴したところ、すぐに気に入り購入しました。ボブ・ベネットのウィキペディアに「独特なバリトン・ボイス」と紹介されている暖かい声が、抒情詩的なメロディーとよくマッチしています。
インナースリーブ(内袋)です。表裏を使って歌詞と制作クレジットが詳細に記述されています。『(A4) 1951』『(B4 Come And See』の2曲で共作ですが、収録全10曲がボブ・ベネット作です。
本盤のなかで、私がいちばん気になり心動かされるのは『(A4) 1951』です。両親が結婚した1951年のことを歌っている彼の思いが伝わってくるのでしょうか、メロディーが耳に残ります。そして、続く『(A5) A Song About Baseball』は、ベースボール愛を感じさせる軽やかな曲調です。
インナースリーブの『(A5) A Song About Baseball』の歌詞の下に、父親が撮影した、ボブ・ベネットと、エンジェルス(Angels)の外野手オルビー・ピアーソン(Albie Pearson)との記念写真が掲載されています。オルビー・ピアーソンは、1961年から66年の6年間、エンジェルスでプレー。62年にアメリカン・リーグの得点王、63年にオールスターゲームに選出されています。
ボブ・ベネットは1955年生まれなので、ピアーソンが引退する66年でも11歳です。仮に11歳だとしてもずいぶん大柄だなあ、とこの写真を見て思ったのですが、ピアーソンは、当時メジャーで最も背の低い選手といわれており、身長は1メートル68センチだったそうです。それでセンターのレギュラーを守り続けたのですから偉大な選手だったことがわかります。
インナースリーブに掲載されている制作クレジットです。録音データ、共演者の紹介だけでなく、実に多くの方への感謝がユーモアたっぷりに述べられています。本LPレコードを取り巻く雰囲気が味わえるのではないかと、掲載させて頂きました。
その中央付近に「Honorable Mention:」として、別なページで紹介しています、大好きなロビー・デューク(Rovy Duke)の名前を見つけ嬉しくなりました。ロビー・デュークと同じ、心優しいDNAを感じることができる第一級のAORアルバムです。
A1 | Matters Of The Heart | 3:30 |
A2 | Falling Stars | 3:05 |
A3 | Mountain Cathedral | 4:54 |
A4 | 1951 | 3:06 |
A5 | A Song About Baseball | 3:06 |
B1 | Madness Dancing | 3:16 |
B2 | Together All Alone | 2:47 |
B3 | Beggar | 3:55 |
B4 | Come And See | 2:51 |
B5 | Heart Of The Matter | 6:11 |