タイトル | シルク・パース(Silk Purse) |
アーティスト | リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt) |
レーベル/番号 | Capital, ST-407 |
1970年にリリースされたリンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)のセカンド・アルバム『シルク・パース(Silk Purse)』を紹介いたします。
遅きに失する感がありますが、『ホワッツ・ニュー(What's New)』で、リンダ・ロンシュタットに開眼した私は、彼女を系統立てて聴かなければと反省しました。今までの少ない聴取体験から一番彼女らしいアルバムと感じていたのが、本LPレコードでした。今後、他のアルバムを聴き進むうち、印象がどのように変化していくのかも楽しみなところであります。
いかにも、カントリー娘然としたジャケットデザイン。ウキペディアによると、本アルバムは、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)の紹介で、エリオット・メイザー(Elliot Mazer)がプロデューサーとなり、ナッシュビルで録音されたとあります。ジャニス・ジョプリンは1970年10月に他界しているので、リンダは大きな置き土産を貰い受けたようです。
軽快なカントリー・ナンバーが続くなか、情感たっぷりのバラード『(B1) Long, Long Time』が、1971年のグラミー賞(Grammy Award)、女性ベスト・ポップ・ヴォーカル賞(Best Contemporary Vocal Performance)に初ノミネートされます。受賞の栄冠は、ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick)の『恋よさようなら(I'll Never Fall'in Love Again)』に譲りましたが、以降、彼女はスターの座を歩みはじめ、グラミー賞の常連となります。
初々しく溌剌とした歌唱が、10年ちょっとで『ホワッツ・ニュー(What's New)』の成熟した歌唱を手にする。その過程を楽しみながら追っていきたいと考えます。
A1 | Lovesick Blues | 2:07 |
A2 | Are My Thoughts with You? | 2:47 |
A3 | Will You Love Me Tomorrow | 2:27 |
A4 | Nobody's | 2:56 |
A5 | Louise | 3:25 |
B1 | Long, Long Time | 4:21 |
B2 | Mental Revenge | 2:46 |
B3 | I'm Leaving It All Up to You | 2:21 |
B4 | He Darked the Sun | 2:40 |
B5 | Life Is Like a Mountain Railway | 3:24 |