タイトル | ベン (Ben) |
アーティスト | マイケル・ジャクソン (Michael Jackson) |
レーベル/番号 | Motown, M755L |
1972年にリリースされた、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)のセカンド・アルバム『ベン(Ben)』を紹介いたします。1970年代初頭のジャクソン5(The Jackson 5)の衝撃をリアルタイムで経験している人は、ジャケットのポートレイトを見て、大変懐かしく思うのではないでしょうか。
『(A1) ベンのテーマ(Ben)』は、72年公開の同名の映画『ベン(Ben)』の主題歌で、ビルボードのシングル・チャートで1位を獲得しています。病弱な少年と、ネズミ集団のボスであるベンとの友情をからめた映画で、パニック映画が苦手な私は観ていないのですが、主題歌の物悲しくも美しいバラードをラジオで聴いてから気になっていました。『「AORの部屋」オープン』のページで紹介した、秋葉原の輸入盤コーナーで見つけた時に、即購入したのが本LPレコードです。
ジャケット表裏の写真です。レコーディング当時は14歳前後のはずです。身長もまだ伸びているようなので、変声期の途中でしょうか、ファルセットを駆使しながら懸命に歌っていることが伝わり、大変好感が持てるアルバムです。
テンプテーションズ(The Temptations)の大ヒット曲『(B1) My Girl』を取り上げています。ジャクソン5のウィキペディアによると、『1966年に地元で行われた大きなタレントショーで、テンプテーションズの"My Girl"をマイケルをリード・ヴォーカルとして歌い優勝したのち、イリノイ州シカゴでプロとしての演奏を始め、アメリカ中東部を活動の場とする』とあり、B面のハイライトになっています。
しかし、何といっても彼は『(A1) Ben』で抜きん出た素晴らしい歌唱を聴かせます。本盤リリースから33年後の2005年、野島伸司脚本のTBSドラマ『あいくるしい』の主題歌としても使われたので、マイケルの愛くるしい声を耳にしている方も多いと思います。
ジャケット裏のポートレイトです。純粋な瞳は、輝かしい未来が待ち受けていることを確信しているようです。これから10年後、1982年リリースの『スリラー(Thriller)』は6620万枚を売り上げ「全世界で最も売れたアルバム」として、自身も「人類史上最も成功したエンターテイナー」としてギネス世界記録に認定されています。
はたして、思い描く通りの未来をむかえることが出来たのでしょうか。純真無垢な瞳をのぞき込んでも、まだ、うかがい知ることは出来ません。
A1 | Ben | 2:42 |
A2 | Greatest Show On Earth | 2:47 |
A3 | People Make The World Go Round | 3:15 |
A4 | We've Got A Good Thing Going | 3:01 |
A5 | Everybody's Somebody's Fool | 2:58 |
B1 | My Girl | 3:05 |
B2 | What Goes Around Comes Around | 3:35 |
B3 | In Our Small Wa | 3:39 |
B4 | Shoo Be Doo Be Doo Da Day | 3:19 |
B5 | You Can Cry On My Shoulder | 2:32 |