タイトル | レディーズ・オン・ザ・ステージ(Ladyies On The Stage) |
アーティスト | ミリントン(Millington) |
レーベル/番号 | United Artists Records, UA-LA821-G |
1977年にユナイテッド・アーティスツ(United Artists)からリリースされた、ミリントン(Millington)のLPレコード『レディーズ・オン・ザ・ステージ(Ladyies On The Stage)』を紹介します。以前よくAOR盤調達に通った神田神保町Eastレコードの店主から「CD化されていない隠れた名盤」と紹介され手に入れたものです。店主の言葉通り、AOR琴線に触れる好内容で随分とハマりました。
今回検索してみたところ、日本のクレオール・ストリーム・ミュージック(Creole Stream Music)から2013年にCD化されたことを知りました。不朽の名作である証と言えます。
上からにジャケット、内袋の歌詞カード、レコード盤レーベルの表裏を並べています。さすが大レーベル、ユナイテッド・アーティスツらしい豪華な装丁です。
ジャケット裏の制作データと、ミリントン姉妹のポートレイト。右が姉のジューン・ミリントン(June Millington)、左が妹のジーン・ミリントン(Jean Millington)。制作データの左上が欠けていますが、カット盤(見切り品)のレコードであることがわかります。
2人は学生時代からバンド活動を続けてきましたが、1970年に「ファニー(Funny)」という女性だけの4人編成バンドを結成しメジャーデビューを果たします。姉のジューンがリード・ギター、妹ジーンはベース。ウィキペディアによると、ファニーはメジャーレーベルのアルバムをリリースした最初のガールズバンドで、ゴーゴーズやランナウェイズのような、後の女性ロックグループに深い影響を与えたとあります。ファニーは74年までに5枚のアルバムをリリースします。73年の4枚目『Mothers Pride』リリースを機に、姉のジューンが脱退します。その代わりにリード・ギターとして参加したのが、スージー・クアトロ(Suzi Quatro)の姉パティ・クアトロ(Patti Quatro)だったといいます。
ジャケット裏に制作に関わった多くのメンバが掲載されています。右は曲毎の参加ミュージシャン。『(A3) How Can I Make It Better?』『(B2) You Need This Woman』『(B5) So Good To Be Home』の3曲にラリー・カールトン(Larry Carlton)、『(B1) Young And In Love』にリー・リトナー(Lee Ritenour)、『(A2) Love Brought Us Together』『(B2) You Need This Woman』でアイリーン・キャラ(Irene Cara)の名前が確認できます。
本アルバムは『(A1) Ladies On The Stage』『(A4) Dream Desire』のようなアップテンポのダンス・ミュージック的な曲がクローズアップされますが、『(A2) Love Brought Us Together』『(B3) Fantasy』等のスロー、『(A3) How Can I Make It Better?』のミディアムテンポも絶品で、リフレインが効いた余韻の美しさに特徴があると思います。そして一番肝心な「アルバム全体の流れがスムーズ」もきっちり抑えられていて、私にとってAORの世界を拡げてくれた大変重要なLPレコードです
A1 | Ladies On The Stage | 4:48 |
A2 | Love Brought Us Together | 3:45 |
A3 | How Can I Make It Better? | 2:55 |
A4 | Dream Desire | 3:28 |
A5 | Heaven Is In Your Mind | 5:40 |
B1 | Young And In Love | 2:49 |
B2 | You Need This Woman | 3:11 |
B3 | Fantasy | 4:42 |
B4 | Bird In Flight | 4:25 |
B5 | So Good To Be Home | 2:09 |