タイトル | ナイジェル (Nigel) |
アーティスト | ナイジェル・オルソン (Nigel Olsson) |
レーベル/番号 | Bang Records, JZ35792 |
1980年代前半だったと思うのですが、民放で月~金(?)の夜23時頃に週替わりで洋楽のミュージックビデオを2曲だけ流す短い番組がありました。オリジナルのビデオクリップでなく、独自編集のイメージビデオで印象的な映像でした。番組名を思い出そうとネットで何度か検索するのですが、いまだ見つけることができません。記憶が定かでなく申しわけありません。
ケイまさる様より「民放で月~金(?)の夜23時頃に週替わりで洋楽のミュージックビデオを2曲だけ流す短い番組」は、テレビ東京(1981年以前ならまだ「東京12チャンネル」)の『日立サウンドブレイク』という番組である情報をいただきました。
放送時間は、私が『涙のダンシング・シューズ』を視聴した1980年頃は、月~木が23時00分、金曜日は23時55分スタートの10分番組でした。洋楽だけでなく、邦楽の放送もありました。懐かしい記憶がよみがえってきました。ありがとうございました。
その放送のなかで、特に印象に残った2曲があります。ナイジェル・オルソン(Nigel Olsson)の『(A3) 涙のダンシング・シューズ(Dancin' Shoes)』と、10CCの『アイム・ノット・イン・ラブ(I'm Not In Love)』です。10CCについては別なページで紹介したいと思います。
その放送を頼りに購入したナイジェル・オルソンのソロ4作目にあたる1979年リリースの『ナイジェル(Nigel)』です。日本盤のアルバムタイトルはシングルカットもされた『涙のダンシング・シューズ』。私が手に入れたLPレコードは廉価な米盤でした。
彼はエルトン・ジョン(Elton John)バンドのオリジナルメンバーで有名なドラマーであることを知ったのは、かなり後のことでした。最近も、エルトン・ジョンのワールドツアーに同行、2015年11月に大阪城ホールと、横浜アリーナで公演を行っています。
左がジャケット表、右が裏の写真です。
左がジャケット裏に掲載されている曲目と制作のクレジットです。
『Dancin' Shoes』を含めた3曲がAORの大御所、ポール・ディヴィス(Paul Davis)のプロデュース。6曲がポールとナイジェルの共同プロデュースとあります。残りの1曲は?
インナースリーブ(内袋)の写真です。歌詞と詳細な録音データが掲載されています。
左が録音データを拡大した写真です。
上の方に、残りの1曲『(A5)Say Goodbye to Hollywood』は、ナイジェルとカート・ベッチャー(Curt Becher)による共同制作とクレジットされています。このあたりにナイジェルの几帳面さが表れていると言ったら言い過ぎでしょうか。
ナイジェルと同じ、エルトン・ジョン・バンドのオリジナルメンバーであるパーカッショニストのレイ・クーパー(Ray Cooper)の名前も見えます。
AORだけでなく音楽界の大御所、デイヴィッド・フォスター(David Foster)が、キーボードとオーケストラ・アレンジで参加するなど豪華な布陣です。
インナースリーブでドラムセットが強調されていますが、下の方に『Nigel's Drums Are Custom Build by Singerland Drum Co. & Designed by Nigel』のクレジット。しっかり宣伝していることに気がつきました。やはり彼は徹底したところを持ち合わせているように思われます。
ポール・ディヴィスがほとんどの制作に加わっていることからも、AOR色を前面に押し出した音作りになっています。ソロではそれほどのセールスを記録しなかったといわれるナイジェルですが、本作から『(A1) A Little Bit of Soap』と『(A3) Dancin' Shoes』の2曲が同時にトップ40入りするなど、そこそこ成功したアルバムのようです。
時々取り出して聴きたくなる、私のなかのAOR必須アルバムとなっています。
A1 | A Little Bit of Soap | |
A2 | You Know I'll Always Love You | |
A3 | Dancin' Shoes | |
A4 | Part of the Chosen Few | |
A5 | Say Goodbye to Hollywood | |
B1 | All It Takes | |
B2 | Thinking of You | |
B3 | Living in A Fantasy | |
B4 | Cassey Blue | |
B5 | Au Revoir |