タイトル | ポール・サイモン(Paul Simon) |
アーティスト | ポール・サイモン(Paul Simon) |
レーベル/番号 | CBS, S 69007 |
ポール・サイモン(Paul Simon)のソロ・アルバム『Paul Simon』を紹介いたします。
上からジャケット、インナースリーブ(内袋)の表裏、レコード盤のレーベルAB面です。オリジナルは1972年リリースの米盤ですが、本盤は10年ほど前、もちろん中古で手に入れました。レーベルの下に「MADE IN ENGLAND」とあるように英国の再発盤のようです。
1972年は、私が高校入学の年。ラジオから流れる『(A1) 母と子の絆(Mother And Child Reunion)』『(B1) 僕とフリオと校庭で(Me And Julio Down By The Schoolyard)』に大変衝撃を受けたことを覚えています。私にとって中学時代は洋楽黎明期。ご多分に漏れず、サイモン&ガーファンクル(Simon&Garfunkel)、カーペンターズ (Carpenters) の洗礼を全身で受けていました。ビートルズにも強く惹かれていましたが、自分の部屋が持てない時代、家でかけられるレコードはソフトなものに限られました。
加えて少ないお小遣い、LPレコードなど高根の花。手に入れるチャンスは年に一度のクリスマス・プレゼント。それまで定番だった怪獣のプラモデルから、年末商戦にCBSソニーから発売される2枚組ギフトパックのベスト盤に切り替えたのもこの頃。手元に残ってる同シリーズは、左のサイモン&ガーファンクルのほか、カーペンターズ 、南紗織の3セットなので、そのまま中学3年間の収穫であることは間違いないと思います。
このベスト盤は本当に聴き倒しました。『コンドルは飛んでいく(El Condor Pasa)』を気に入った親父が、私が不在の時にその曲だけに針を落としていたことを知り、大事に通しで聴いていた私は「レコードが痛む!!」と怒ったことを昨日のように思い返します。
サイモン&ガーファンクルの端正なフォーク・ロック路線から一転、『(A1) 母と子の絆(Mother And Child Reunion)』のレゲエ・ミュージックの衝撃。インナースリーブに掲載されている歌詞と録音データを以下に拡大しています。
レコーディングは、ジャマイカの首都キングストンの『ダイナミック・サウンズ・スタジオ(Dynamic Sounds Studios)』。そういえば『コンドルは飛んで行く』もアンデスのフォルクローレの代表曲。ソロとなってからワールド・ミュージック指向をより強めていった彼のひとつの到達点が、1986年に発表された『グレイスランド (Graceland) 』だと思います。私もこのアルバムにはかなりハマりました。改めて彼の足跡をたどってみたくなりました。
A1 | Mother And Child Reunion | 3:05 |
A2 | Duncan | 4:39 |
A3 | Everything Put Together Falls Apart | 1:59 |
A4 | Run That Body Down | 3:52 |
A5 | Armistice Day | 3:55 |
B1 | Me And Julio Down By The Schoolyard | 2:42 |
B2 | Peace Like A River | 3:20 |
B3 | Papa Hobo | 2:34 |
B4 | Hobo's Blues | 1:21 |
B5 | Paranoia Blues | 2:54 |
B6 | Congratulations | 3:42 |