タイトル | Bish |
アーティスト | スティーヴン・ビショップ(Stephen Bishop) |
レーベル/番号 | ABC Records, AA-1082 |
1978年にリリースされた、スティーヴン・ビショップ(Stephen Bishop)のセカンド・アルバム『Bish』を紹介いたします。女性シンガーのリア・カンケル(Leah Kunkel)が、本盤の『(A6) Fool At Heart』を斬新なアレンジでカバーした曲に最近出会い、改めて聴き直しているアルバムでもあります。
ジャケットは、映画か舞台の一場面を想わせて、遊び心あふれる内容にマッチしたデザインになっています。導入の『(A1) 私は脳味噌が欲しい(If I Only Had a Brain)』は、オーケストラのインストゥルメンタル曲。ミュージカル「オズの魔法使い」の挿入歌をドラマチックにアレンジしています。レイ・ブラウン(Ray Brown)のベース。スティーヴン・ビショップ自身がトロンボーンを披露しています。
見開きジャケットで、裏返すと「THE WHISTLING BISHETTES」と銘打った集合写真があります。
集合写真を拡大してみました。これは何と『(B1) Vagabond from Heaven』のエンディングの収録だけに集まった、総勢35人の口笛隊なのです。全員が口をすぼめた姿で写っています。
さらにその一部を拡大しました。スターウォーズでレイア姫を演じた、キャリー・フィッシャー(Carrie Fisher)が、ビショップと並んで写っています。スターウォーズ第1作の公開が1977年、第2作が80年なので、その間隙に参加したものと思われます。
カンケル夫妻の姿も見えます。左上が夫のラス・カンケル(Russ Kunkel)、右下がリア・カンケルです。ラス・カンケルは本職のドラムではなく、口笛だけの参加のようです。そのほか、集合写真の最前列左から3人目にタニア・タッカー(Tanya Tucker)の姿もあります。
本アルバムの収録には、ビッグ・アーティストが多数協力していて、参加曲もバラバラですが一部を順不同で紹介いたします。エレクトリック&アコースティック・ピアノで、デイヴィッド・フォスター(David Foster)。ストリング・アレンジ、指揮で、マーティ・ペイチ(Marty Paich)。シンセサイザーで、スティーヴ・ポーカロ(Steve Porcaro)。サックスとホーン・アレンジで、トム・スコット(Tom Scott)。ギターで、レイ・パーカー・ジュニア(Ray Parker Jr.)、マイケル・センベロ(Michael Sembello)。バック・ボーカルで、リア・カンケル、マイケル・マクドナルド(Michael McDonald)、チャカ・カーン(Chaka Khan)、ナタリー・コール(Natalie Cole)、アート・ガーファンクル(Art Garfunkel)。等々。
スティーヴン・ビショップの求心力、高い音楽性、完成度、妥協ない遊び心、ただただ脱帽です。
A1 | If I Only Had a Brain | 1:40 |
A2 | Losing Myself in You | 3:58 |
A3 | Looking for the Right One | 3:50 |
A4 | Everybody Needs Love | 3:42 |
A5 | Guitar Interlude | 0:27 |
A6 | A Fool at Heart | 5:34 |
A7 | What Love Can Do | 2:53 |
B1 | Vagabond from Heaven | 4:24 |
B2 | Bish's Hideaway | 3:57 |
B3 | Only the Heart Within You | 4:11 |
B4 | Recognized | 0:53 |
B5 | I've Never Known a Nite Like This | 4:24 |
B6 | When I Was in Love | 4:32 |