タイトル | ランブリング・ローズ(Ramblin' Rosen) |
アーティスト | アニタ・カー・シンガーズ(Anita Kerr Singers) |
レーベル/番号 | RCA CAMDEN, CAS748 |
かつて、アニタ・カー・シンガーズ(Anita Kerr Singers)というコーラス・グループが存在した。実は女房のフェイバリット(favorite)で、近い将来「Anita Kerrの部屋」というサブメニューを新設したいとも考えている。
20年以上前、新宿の小さな中古レコード店に立ち寄った際、アニタ・カーのレコードは無いかと尋ねたところ、差し出されたLPが本盤であった。「Anita Kerr」のクレジットは無かったが、「間違いないから持って行きなさい」という店主の勧めで、3千円強と少し高いと思ったが信用して試聴もせずに引き取ってきた。これが大正解。
アニタ・カーの外盤との初めての出会いであり、その音の良さにびっくりさせられた。よく「日本盤より外盤の方が音が良い」と言われるが、アニタ・カー、レイ・コニフ(Rai Connif)のようなイージーリスニング分野のレコードでその傾向が顕著だと思う。
詳しくは解らないが、「RCA Camden(カムデン)」は、RCAの中の廉価盤レーベルで、本盤は「Living Voice」という企画物の一枚、他に「Living Strings」「Living Brass」「Living Marimbas」「Living Trio」「Living Jazz」などがリリースされている。アニタ―・カーが手掛けた「Living Voice」を、本盤以外に3枚所有しているが、いずれも音が良い。
また、クレモナ購入を許可してくれた女房が、このレコードをかけたところ「アニタ・カーを鳴らすためのスピーカー」と言ってくれたのも嬉しかった。
いずれにせよ、『Ramblin' Rose』は、アニタ・カーの外盤収集に火を点けた記念すべきアルバムとなった。