タイトル | クリスクラフト (Crisscraft) |
アーティスト | ソニー・クリス (Sonny Criss) |
レーベル/番号 | ミューズ(Muse) ,5068 |
1969年頃からノイローゼのため活動を休止していたソニー・クリス (Sonny Criss)が、数年のブランクを経て75年2月に吹き込んだのが本作『クリスクラフト(Crisscraft)』。翌月の3月に前ページで紹介した『サタデイ・モーニング(Saturday Morning)』を録音しているので、復帰後は精力的に活動を再開したことがわかる。
冒頭を飾る長尺10分32秒の『アイル・オブ・セリア(The Isle of Celia)』のゴキゲンなノリに復帰に向けた意気込みを十分に感じさせてくれる。
例の通り、ジャケット裏のプログラムを掲載します。ピアノにドロ・コッカー(Dolo Coker)、ギターにレイ・クロフォード(Ray Crawford)、ラリー・ゲイルズ(Larry Gales)のベース、ジミー・スミス(Jimmy Smith)のドラム。
本盤は、70年代の「ハード・バップ・リヴァイヴァル」を象徴する代表的アルバムとも言われている。ビバップの創始者といわれるチャーリー・パーカー(Charles Parker)、そのビバップの発展形がハード・バップ。ハード・バップを現代に甦らせた功労者の一人として、ソニー・クリスをパーカーの末裔と呼んでも間違いではないであろう。