タイトル | ヴィレッジ・ヴァンガード・セッション(The Village Vanguard Sessions) |
アーティスト | ビル・エヴァンス(Bill Evans) |
レーベル/番号 | Milestone, MSP-47002 |
1973年にリリースされた、ビル・エヴァンス(Bill Evans)の2枚組廉価盤「ヴィレッジ・ヴァンガード・セッション(The Village Vanguard Sessions)」を紹介いたします。
見開きジャケットの表裏を縦に並べてみました。すると、表側にほぼ等身大と思われるポートレイトが立ち現れます。本盤は、1961年に録音リリースされた不朽の名作、伝説のヴィレッジ・ヴァンガードのライブ盤、以下の2枚を再編集したものです。
『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード(Sunday At The Village Vanguard)』
(Riverside RLP-9376)
『ワルツ・フォー・デビー(Waltz For Debby)』
(Riverside RLP-9399)
どのように再編集されたのか、ジャケットの録音データを拡大してみます。
わかりやすさのため、再編集盤とオリジナル盤の曲順を対応表にしてみました。
The Village Vanguard Sessions | Waltz for Debby | Sunday at the Village Vangurad | |
---|---|---|---|
A-1 | My Foolish Heart | A-1 | - |
A-2 | My Romance | B-1 | - |
A-3 | Some Other Time | B-2 | - |
B-1 | Solar | - | A-3 |
B-2 | Gloria's Step | - | A-1 |
B-3 | My Man's Gone Now | - | A-2 |
C-1 | All Of You | - | B-2 |
C-2 | Alice In Wonderland | - | B-1 |
C-3 | Porgy | - | - |
D-1 | Milestones | B-3 | - |
D-2 | Detour Ahead | A-3 | - |
D-3 | Waltz For Debby | A-2 | - |
D-4 | Jade Visions | - | B-3 |
全て1961年6月25日、日曜夜の演奏です。ジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin)作の『(C-3) ポーギー(Porgy)』は、本盤が初出のクレジットがあります。再編集のおかげで、慣れ親しんだ曲が、別なオリジナル・アルバムのように新鮮に聴くことができます。
本盤のレーベルは、マイルストーン(Milestone Records)ですが、発売元はファンタジー(Fantasy Records)となっています。ファンタジーは、リヴァーサイト(Riverside Records)、プレスティッジ(Prestige Records)の「過去の名盤をお得な価格の2枚セットでご提供」というコンセプトで数多くのアルバムをリリースしています。本サイト「RVGの部屋」で、エリック・ドルフィー (Eric Dolphy)、モーズ・アリソン (Mose Allison)、ケニー・バレル (Kenny Burrell)の同様のアルバムを取り上げています。是非のぞいてみて下さい。私はこの企画物が大好きで、安いのに音が良いこともありますが、意外に聴かれてないのか、盤質の良いものにあたる確率が高いことも一押しの理由です。オリジナル指向がそれほど高くない方にはおススメのシリーズです。
A1 | My Foolish Heart | 4:50 |
A2 | My Romance | 7:10 |
A3 | Some Other Time | 4:58 |
B1 | Solar | 8:52 |
B2 | Gloria's Step | 6:05 |
B3 | My Man's Gone Now | 6:20 |
C1 | All Of You | 8:15 |
C2 | Alice In Wonderland | 8:34 |
C3 | Porgy | 5:56 |
D1 | Milestones | 6:30 |
D2 | Detour Ahead | 7:34 |
D3 | Waltz For Debby | 6:55 |
D4 | Jade Visions | 3:45 |