タイトル | ウィロゥ・クリーク・アンド・アザー・バラード(Willow Creek and other ballads) |
アーティスト | マリアン・マクパートランド(Marian McPartland) |
レーベル/番号 | Concord Jazz, CJ-272 |
1985年リリース、マリアン・マクパートランド(Marian McPartland)のソロピアノ集『ウィロゥ・クリーク・アンド・アザー・バラード(Willow Creek and other ballads)』を紹介します。
ジャケット、レコード盤レーベルの表裏を並べています。ジャケット表の右上に「FOR PROMOTION ONLY(販促のみ)」シールと丸穴パンチ。本来、市場取引禁止の盤ですが、「ファーストプレス」「コンディションが良い」確率が高いことで、中古市場において狙い目の指標になります。本盤もピッカピカのミント状態で手に入れることができました。
私は彼女のピアノが大好きで、アルバムリリース数が多い割に、中古市場であまり見かけないので、コンディションがよほど悪くない限り、出逢ったら購入していた時期があります。
彼女の最高傑作と言われているのが、1951年に、サヴォイ(Savoy)からリリースされた、左のジャケットの『In Concert』です。
ニューヨーク、ヒッコリー・ハウス(Hickory House)におけるライブ。ただ、50年代始めのライブ録音ということもあり、司会の声は前面に出て妙にリアルなのですが、演奏は後方に引っ込んだ音像で、聴いていて少々苦しくなります。
おこがましい意見ですが、最高傑作の評判から『In Concert』を聴いた後で、他のアルバムに触手が伸びるというケースは少ないのではないか? 彼女のことを想うと少々心配になります。
最高傑作を語る資格など私にはありません。その話題は脇に置いて、私が彼女のアルバムのなかで一番針を落とすのが本盤。レコードの進化が極まった80年代の録音。高音質の助けもあり彼女の知的で力強いタッチが堪能できます。ソロピアノというフォーマットも、心に直接働きかける効果があるようで、少々気分が優れないとき元気づけの処方箋として愛聴しています。
私が本盤のなかで一番心揺さぶられるのが、スティービー・ワンダー(Stevie Wonder)作『(A3) All In Love Is Fair』。これを聴くためだけに針を落とすことも、宝物のLPレコードです。
A1 | Without You (Ahmad Jamal) |
3:37 |
A2 | The Things We Did Last Summer (Sammy Cahn, Jule Styne) |
5:23 |
A3 | All In Love Is Fair (Stevie Wonder) |
4:32 |
A4 | Willow Creek (Marian McPartland, Loonis McGlohon) |
3:23 |
A5 | Long Ago And Far Away (Jerome Kern, Ira Gershwin) |
2:49 |
B1 | Someday I'll Find You (Noel Coward) |
4:35 |
B2 | I Saw Stars (Al Goodhart, Al Hoffman, Maurice Sigler) |
4:01 |
B3 | Blood Count (Billy Strayhorn) |
4:57 |
B4 | I've Got A Crush On You (George and Ira Gershwin) |
3:49 |
B5 | Summer Song (Dave Brubeck) |
3:20 |