タイトル | ミュージカリー・ユアーズ(Musically Yours) |
アーティスト | ホレス・パーラン(Horace Parlan) |
レーベル/番号 | SteepleChase, SCS-1141 |
1980年、スティープルチェイスからリリースされた、ホレス・パーラン(Horace Parlan)のソロピアノ集『ミュージカリー・ユアーズ(Musically Yours)』を紹介します。
ジャケット、レコード盤のレーベル表裏を並べています。私は最近までこのアルバムの真価を知らずいました。ソロピアノに傾注した頃、以前紹介したマリアン・マクパートランド(Marian McPartland)の『ウィロゥ・クリーク・アンド・アザー・バラード(Willow Creek and other ballads)』、ケニー・ドリュー(Kenny Drew)の『エヴリシング・アイ・ラヴ(Everything I Love)』と同時期に手に入れましたが、長いことお蔵入り状態でした。
本盤を聴いた第一印象で「単調。眠たい」と感じてしまったことが原因でした。それから20年以上経過。書籍の大がかりな断捨離に取り組んだときのこと。そういった時はレコードをダビングしたCDをリピート再生しながら取り組むのが定番。ほぼ毎回、ビル・エヴァンス(Bill Evans)で決まりなのですが、なかなかしっくりしたレコードに出会えません。
本の断捨離は力仕事と「アッ!こんなところにあった!」と読みふける。動と静が交互に訪れます。静の時にビル・エヴァンスが頭に入り込んできて本に集中できない感覚でした。試しに本盤を流したら気持ちが落ち着きました。ホレス・パーランの静かな強い明るさに後押しされ作業の1週間ほど本盤だけ流し続けました。
ジャケット裏の録音データを拡大しています。スティープルチェイスの創業者ニールス・ウィンター(Nils Winther)自らが制作、ジャケット撮影を手がけています。
私事ばかり並び立てて終わることをお許し下さい。65歳にしてホレス・パーランを発見しました。ジャズの門戸を開くのに遅すぎることなど無いことを教えてくれたアルバムです。
A1 | Alone Together (Howard Dietz, Arthur Schwartz) |
6:10 |
A2 | Memories of You (Eubie Blake, Andy Razaf) |
6:13 |
A3 | Musically Yours (Horace Parlan) |
5:37 |
B1 | Ill Wind (Harold Arlen, Ted Koehler) |
7:00 |
B2 | Lullaby of the Leaves (Bernice Petkere, Joe Young) |
5:23 |
B3 | Ruby My Dear (Thelonious Monk) |
5:43 |