タイトル | スウィート・セプテンバー(Sweet September) |
アーティスト | ピート・ジョリー(Pete Jolly) |
レーベル/番号 | V.S.O.P. Records, AS-39 |
ピート・ジョリー・トリオ(Pete Jolly Trio And Friends)の『スウィート・セプテンバー(Sweet September)』を紹介いたします。
ユーモラスなネズミのイラストが特徴的なジャケット。ねずみ年である女房お気に入りのLPレコードです。女房とは干支つながりだけでなく、アニタ・カー(Anita Kerr)がロサンゼルスで録音するときは、ピアノはいつもピート・ジョリーに頼んでいたという情報もあり、音楽的嗜好でも共通するものがあるようです。アニタ・カーの部屋に彼の参加したアルバム『Anita Kerr Performs Wonders』も紹介してあるので、是非のぞいてみて下さい。
ジャケット裏のプログラム、録音データを並べてみました。ピート・ジョリーのハンサム、スマートなポートレイト。左下に1963年11月15日録音とクレジットされています。同63年にAva Recordsからリリースされたものがオリジナル盤ですが、本盤は上のレーベルを確認すると、四半世紀後の87年にV.S.O.P. Recordsから再発されたものです。
調べてみると、Ava Recordsは62年から64年にかけて存在した短命なレーベル。V.S.O.P. Recordsは『Very Special Old Phonography』の略で、50年代から60年代にかけての小さなレーベルのウエスト・コースト・ジャズを再発売している会社とありました。
アメリカ北東部、コネチカット州生まれのピート・ジョリーですが、南西部のアリゾナ州フェニックスに移り、ジャズの洗礼を受けながら育ち、西海岸で活躍します。ポートレイトのイメージ通り、粋で軽やか楽しいピアノという印象ですが、彼のウィキペディアによると、チャーリー・パーカーの生涯を描いたクリント・イーストウッドの映画「バード」では、バド・パウエルの演奏を再現したとあります。本盤でもその熱い一面を感じることができます。粋と情熱。私の普段聴きの定番となっているアルバムです。
A1 | Sweet September (McGuffie, Phillips, Stanley) |
2:35 |
A2 | Kiss Me Baby (Sosa, Gutierrez) |
1:50 |
A3 | Yours Is My Heart Alone (Lehar, Herzer, Lohner) |
6:53 |
A4 | I Have Dreamed (Rodgers, Hammerstein) |
4:12 |
A5 | No Other Love (Rodgers, Hammerstein) |
6:30 |
B1 | Any Number Can Win (Magne) |
2:30 |
B2 | Soft Winds (Goodman) |
3:00 |
B3 | Oleo (Rollins) |
3:18 |
B4 | Can't We Be Friends (Swift, James) |
6:24 |
B5 | I'm Beginning To See The Light (James, Ellington, Hodges, George) |
5:45 |