タイトル | ラスト・デイト(Last Date) |
アーティスト | エリック・ドルフィー(Eric Dolphy) |
レーベル/番号 | Limelight, LS 86013 |
1965年にリリースされた、エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)の『ラスト・デイト(Last Date)』を紹介します。前回、ジョン・海山・ネプチューン(John Kaizan Neptune)のアルバムを取り上げたなかで、海山の尺八はフルートを、ドルフィーのフルートは尺八を想起させるという勝手な妄想を書きました。それを強く感じるのが、本アルバム『(B2) You Don't Know What Love Is』のスピリチュアルな演奏です。本盤は中古で手に入れたものですが、本曲だけスクラッチノイズが際立ってました。前所有者が何度もこの曲の前後で針を上げ下ろしながら聴いていたことがわかります。
上にジャケット、下にレコード盤レーベルの表裏を並べています。ラジオ、テレビ局が集中して「メディアの街」と呼ばれる、オランダ・北ホラント州ヒルフェルスム、1964年6月2日録音。聴衆の拍手がありライブのようですが、レコーディング、スタジオ関係者を招待しての収録とウィキペディアにありました。
ジャケット裏のプログラム、彼のポートレイトを掲載しています。アルバムタイトル『Last Date』は、収録から約1カ月後の6月29日に36歳の若さで世を去ってしまった、彼の追悼盤であるためです。ラスト『(B3) Miss Ann』の演奏後、「ドルフィーの遺言」と言われる、彼自身の言葉が流れます。
When you hear music,after it's over,it's gone in the air.
You can never capture it again.
あなたが音楽を聴くときは、それが終わった後。それは空中に消えました。
あなたはそれを二度とつかまえることはできません。
ラジオでのインタビューの肉声を編集したものとあります。こんな素敵な追悼アルバムが世に出るのは、彼の遺徳というものではないでしょうか。
A1 | Epistrophy (K.Clark-T.Monk) |
11:15 |
A2 | South Street Exit (E.Dolphy) |
7:20 |
A3 | The Madrig Speaks, The Panther Walks (E.Dolphy) |
4:50 |
B1 | Hypochristmutreefuzz (M.Mengelberg) |
5:25 |
B2 | You Don't Know What Love Is (G.DePaul-D.Raye) |
11:20 |
B3 | Miss Ann (E.Dolphy) |
5:25 |