タイトル | マジシャン(Magician) |
アーティスト | エロール・ガーナー(Erroll Garner) |
レーベル/番号 | London Records, APS 640 |
1972年リリース、エロール・ガーナー(Erroll Garner)の『マジシャン(Magician)』。同じロンドン・レコードから発売された『ジェミニ(Gemini)』以来、2年ぶりのオリジナル・アルバムになります。
オープニングを飾るのは、バート・バカラック(Burt Bacharach)の『遙かなる影:(They Long To Be) Close To You』。ガーナーは、このような定番ポピュラーソングを取り上げるとき、何の曲か悟らせない前奏で入ることが多いのですが、ここでは一音から「ああ、あれだ」とわからせています。それでもガーナー調の崩しで何とも気持ち良く聴かせます。
ジャケット裏に、『ジェミニ(Gemini)』と同じく、ダン・モルゲンシュテルン(Dan Morgenstern)のライナーノーツが掲載されていますが、私の乏しい語学力では、その抽象的表現についていけません。
ジャケット裏のメンバー紹介とプログラムを並べています。レギュラー・メンバーである、コンガのホセ・マンゴアル(Jose Mangual)の参加はもちろんですが、ボブ・クランショウ(Bob Cranshaw)の、独特な粘りのあるフェンダー(Fender)ベースと、グラディ・テイト(Grady Tate)の軽快なドラムが、今までのガーナーの共演者とは違う味を出していて新鮮さを感じました。
インナースリーブ(内袋)は『ジェミニ(Gemini)』と同じもので、プログレ・サイケデリックな色調のジャケットが並びます。ロンドン・レーベルについては、『ジェミニ(Gemini)』で言及していますので、そちらを参照してみて下さい。本盤は、タイトル通りガーナーのマジシャンぶりが堪能できる好盤です。『ジェミニ(Gemini)』と合わせて普段聴きの愛聴盤となっています。
A1 | (They Long To Be) Close To You (B.Bacharach - H.David) |
4:31 |
A2 | It Gets Better Every Time (Garner) |
4:19 |
A3 | Someone To Watch Over Me (G & I.Gershwin) |
4:15 |
A4 | Nightwind (Garner) |
5:36 |
B1 | One Good Turn (Garner) |
3:12 |
B2 | Watch What Happens (M.Legrand - N.Gimbel - J.demy) |
2:59 |
B3 | Yesterdays (O.Harbach - J.Kern) |
3:55 |
B4 | I Only Have Eyes For You (H.Warren - A.Dubin) |
3:55 |
B5 | Mucho Gusto (Garner) |
3:33 |