California Dreaming ~ Wes Montgomery
(Verve, V6-8672)

タイトル 夢のカリフォルニア (California Dreaming)
アーティスト ウェス・モンゴメリー (Wes Montgomery)
レーベル/番号 ヴァーヴ(Verve), V6-8672
California Dreamingのジャケット表 California DreamingのA面のレーベル
刻印VANGELDER California DreamingのA面の刻印VANGELDER


ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)の私のベスト4を紹介したい。こじつけだが陰陽動静に対比している4枚。ベスト1が「陽」の『夢のカリフォルニア(California Dreaming)』。


「LPレコード余話」で紹介している「アート・ペッパー(Art Pepper)」同様に、ウェス・モンゴメリーもジャズ・ファンから前期/後期に分けて語られるらしい。紹介する4枚ともクリード・テイラー(Creed Taylor)に見い出されイージーリスニング路線転向後の後期のアルバム。ペッパー同様に前期の外盤は高くて手が出なかった。


ウェスで最初に好きになったのは次ページで紹介する『テキーラ(Tequila)』。長らくテキーラが私のベスト1だった。『モダン・ジャズの名演 名盤』(立風書房、1995)で岩浪洋三氏が「1966年の『テキーラ』も楽しいアルバムである。しかし、ヴァーヴ時代の最高傑作は、何といっても1966年9月の『夢のカリフォルニア』であろう」と述べているのだが、商業主義に走ったようなジャケット、内容もテキーラに比べ軽薄な感じがしていた。しかし、何回か聴いているうちにこちらがベストと思えるようになってきた。大きな理由としてテキーラは聴くシチュエーションが限られる。まず朝は聴けない。こちらは昼夜兼用どんな時でもハッピーにさせてくれる。




見開きジャケットのウェスの写真 見開きジャケットに掲載されているウェス・モンゴメリーの幸せそうな姿に内容の全てが表れていると思う。





[参考文献]

・岩浪洋三著『モダン・ジャズの名演 名盤』(立風書房、1995)

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