タイトル | テキーラ (Tequila) |
アーティスト | ウェス・モンゴメリー (Wes Montgomery) |
レーベル/番号 | ヴァーヴ(Verve), V-8653(モノラル盤) |
刻印VANGELDER |
私のウェスNO.2が、陰陽動静の「静」の『テキーラ(Tequila)』。
デザインに引かれた純粋なジャケ買いだったが大成功の一枚。ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)に開眼した記念すべきアルバム。
ジャケットからお酒のイメージがあるが、私もしこたま飲んでいる時に初めて針を降ろしノックアウトされてしまった。女房がフェイバリットの「アニタ・カー(Anita Karr)」をよく「音が耳から入るのではなく、毛穴から染み込んでくる」と評しているが、まさに音楽が体の中に染み込んで同化してしまった。その引き金となったフレーズが、レイ・バレット(Ray Barretto)のコンガ。静寂の中で左のスピーカーから静かにコンガが鳴り出した瞬間、背筋がゾクッとしてゾーンに入ってしまった。
硬派のジャズファンはストリングスやコンガが鳴りだしたとたん拒絶反応を示すらしいが、私は極め付けの軟派らしい。ウェスで紹介した4枚のうち『Movin' Wes』以外の3枚でレイ・バレットが参加している。
正直に告白すると、本ページで紹介している刻印VANGELDERは、後で手に入れたモノラル盤。レイ・バレットのコンガが左のスピーカーから静かに鳴り出すステレオの刻印VANGELDERをいつか手に入れたいと思っている。