Page One ~Joe Henderson

タイトル ページ・ワン(Page One)
アーティスト ジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)
レーベル/番号 BLUE NOTE, BST 84140
Page Oneのジャケット表 Page OneのA面のレーベル
刻印VANGELDER Page OneのA面の刻印VANGELDER

ジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)の『ページ・ワン(Page One)』を紹介いたします。ジャズ誌等で本アルバムが名盤として紹介されていることを何度か目にしていました。しかし、ジョー・ヘンダーソンを聴いたことはありませんでした。



Page Oneのジャケット表 Page Oneのジャケット裏

レーベルA面 レーベルB面


中古オーディオ店のレコード棚にVANGELDER刻印付が、2千円台前半で出ているのを見つけ手に入れたのが本盤です。それ以来、普段聴きの定番となっています。


ユナイテッド・アーティスツ(United Artists)からの再発で、おこがましいこと重々ですが、愛着が増すにつれオリジナル度を判定してみたくなりました。



Page OneのA面の刻印VANGELDER Page OneのB面の刻印VANGELDER

左がA面、右がB面の「VAN GELDER刻印」。



Page OneのA面のSTEREOの刻印 Page OneのB面のSTEREOの刻印

離れたところに「STEREO」の刻印。拡大の関係で大きくなっていますが、「VAN GELDER刻印」と同じ文字サイズです。



A面のレコード番号 B面のレコード番号

レコード番号は手書きで、A面が「BNST-84140・A」。B面はかすれて見にくいですが「BNST-84140・B」。



レーベルA面の住所 レーベルB面の住所

レーベルの住所は両面とも「A DIVISION OF UNITED ARTISTS RECOREDS INC.」。深溝(Deep-groove)はなく、「段差(Ridge)」があるのみです。


レコード盤端の写真は掲載していませんが、演奏面より丸く盛り上がる玉縁(ビーズ・リム)。『オリジナル・プレッシング・ガイド』によると、全面同じ厚みの平縁(フラット・リム)は、1957年7月発売の『Lee Morgan,Vol3』(1557)を最後に姿を消しています。



次にジャケットを見ていきます。

ジャケット裏の住所

ジャケット裏の住所は「BLUE NOTE RECORDS INC, 43 West 61sT St., New York 23」。



Page Oneのジャケットの背文字

ジャケットは背文字あり、ラミネート加工はありません。



『オリジナル・プレッシング・ガイド』が定義するオリジナル盤との比較を以下にまとめました。


レコード盤のオリジナル度判定
オリジナル盤 所持盤 判定
略語 説明 略語 説明
ST-VG 最内周の Stereo と Van Gelder 別々の刻印 ST-VG 最内周の Stereo と Van Gelder 別々の刻印
P プラスタイライト(Plastylite)社のシンボルマーク(通称=耳マーク)あり no P プラスタイライト(Plastylite)社のシンボルマーク(通称=耳マーク)なし ×
NYC 「BLUE NOTE RECORDS INC・NEW YORK USA」 U.A. 「A DIVISION OF UNITED ARTISTS RECOREDS INC.」 ×
br 玉縁(beaded rim) br 玉縁(beaded rim)


ジャケットのオリジナル度判定
オリジナル盤 所持盤 判定
略語 説明 略語 説明
NYC BLUE NOTE RECORDS INC, 43 West 61sT St., New York 23 NYC BLUE NOTE RECORDS INC, 43 West 61sT St., New York 23
ps 背文字あり ps 背文字あり
lam ラミネート加工あり nl ラミネート加工なし ×


本アルバムのオリジナルは、1963年リリース。本盤は77年にユナイテッド・アーティスツに移った後、十数年経っての再発。VANGELDER刻印から、オリジナルのメタル・マスターから、メタル・マザー、スタンパーが作られ再プレスされたものと考えられます。


ケニー・ドーハム(Kenny Dorham)のトランペット、マッコイ・タイナー(McCoy Tyner)のピアノ、ブッチ・ウォーレン(Butch Warren)のベース、ピート・ラロカ(Pete La Roca)のドラム。冒頭を飾るジャズ・スタンダードの名曲『ブルー・ボッサ(Blue Bossa)』は、ケニー・ドーハム作で本アルバムが初リリース。


『(B2) 人力車(Jinrikisha)』は、ジョー・ヘンダーソンが陸軍に入り、アーミー・バンドに加わって各国のキャンプを巡り日本に訪れた時の印象をテーマにしたとあり、ちゃきちゃきの江戸っ子が引っ張る人力車に乗って風景を楽しんでいるリズムを想起させます。全編を通し知的で優しい余裕を感じる、私にとって普段聴きに最適なLPレコードとなっています。



[Tracklist]  Page One

A1 Blue Bossa (Kenny Dorham)
A2 La Mesha (Kenny Dorham)
A3 Homestretch (Joe Henderson)
B1 Recorda-Me (Joe Henderson)
B2 Jinrikisha (Joe Henderson)
B3 Out Of The Night (Joe Henderson)


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