タイトル | All Day Long & All Night Long |
アーティスト | ケニー・バレル (Kenny Burrell) |
レーベル/番号 | プレスティッジ(Prestige), PR 24025 |
刻印VANGELDER |
前ページと同じ、RVG刻印のあるファンタジー(Fantasy)2枚組廉価版。本盤も「The Prestige 24000 Series」として、1973年にリリースされたもの。
先にオリジナル原盤を確認します。下は例の通り見開きジャケットにあるデータシートです。
オリジナルは、下に小さく記載されている以下の2枚。
『オール・ナイト・ロング(All Night Long)』
(Prestige 7073)
『オール・デイ・ロング(All Day Long)』
(Prestige 7081)
原盤の『All Night Long』は1956年、『All Day Long』が1957年、ともにハッケンサック(Hackensack)のヴァン・ゲルダー・スタジオ(Van Gelder Studio)録音。
プレスティッジ(Prestige)が得意とする、オールスター・ジャムセッションの企画アルバムだという。両盤ともA面全部使って長尺のアルバムタイトル曲をジャムセッション的に収録している。
オールスターのメンバー紹介をしなければ片手落ちなので、その部分のデータシートを掲載します。
ドナルド・バード(Donald Byrd)、ハンク・モブレー(Hank Mobley)、マル・ウォルドロン(Mal Waldron)、アート・テイラー(Arthur Taylor)、トミー・フラナガン(Tommy Flanagan)など、大御所が並んでいる。。
実は、同じ企画アルバムとしてもう一枚『オール・モーニング・ロング(All Mornin' Long)』(Prestige 7130、1957年録音)が存在する、こちらのリーダーはケニー・バレルではなく、ピアノのレッド・ガーランド(Red Garland)。ジョン・コルトレーン(John Coltrane)が参加していることもあり、オリジナル盤なら3万円は下らないという。ケニー・バレルの2枚はオリジナルでも、それほど高額でないと聞くので食指は動くが、音楽を楽しむだけなら、ワンコイン、500円程度で手に入れた本盤で十分。それに、このリカット盤、1956&57年録音と思えないほど鮮明な音がする。
本盤こそ、前々ページで紹介した『エリック・ドルフィー2枚組』で山口克巳氏が示唆するオリジナルより音が良いリカット盤の可能性を感じる。それを証明するために、オリジナル盤を手に入れてみたいが・・・おいおい、やはりそこにくるのか。