タイトル | ナイト・レター (Night Letter) |
アーティスト | ソニー・スティット (Sonny Stitt) |
レーベル/番号 | プレスティッジ(Prestige),7759 |
刻印VANGELDER |
ソニー・スティット(Sonny Stitt)も、ソニー・クリス(Sonny Criss)同様に、チャーリー・パーカー(Charles Parker)直系と言われている。ただ、パーカーと同じアルト・サックス一本で通したクリスと違い、アルトとテナー両方を使い分けた。
本盤もアルトではなく、テナーによる演奏で、A面3曲目『ストリンギング・ザ・ジャグ(Stringin' The Jug)』ではバリトン・サックスも吹いている。
タバコをくゆらすジャケット写真のイメージ通り、リラックスした甘美な演奏が続く。ライナーノーツを確かめないで聴いていたときは、アルト・サックスと思いこんでいた。それほど多彩でなめらかな音色をテナーから引き出している。相当高度な技術なのだろう。テナーだけでなく、バリトンも私の耳にはアルトに聞こえた。素人のクソ耳なので勘弁してほしい。
例の通り、ジャケット裏のプログラムを掲載します。「ジーン・ルートヴィヒ(Gene Ludwig)」のオルガン、「パット・マルティーノ(Pat Martino)」のギター、「ランディ・ガレスピー(Randy Gelispie)」のドラムのカルテット構成の紹介だが、ベースの音がのっている曲もある。注意して聴かないと気がつかないほどなので、クレジットされていないのだろうか。
本盤を聴いていて驚いたのは、突然、日本のムード歌謡が流れてビックリしたことである。それは、A面ラスト『プリテンド(Pretend)』。ナット・キング・コール(Nat King Cole)が歌って大ヒットしたアメリカ発の曲であったことを今回初めて知った。本盤を聴かなければ知らずに一生を終えたかも知れない。またもや私の不明の至りを暴露してこのページを終わることにします。