タイトル | Gilberto With Turrentine |
アーティスト | アストラッド・ジルベルト (Astrud Gilberto) |
レーベル/番号 | CTI, CTI6008 |
刻印RVG |
アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)に、当時最もギャラが高いジャズ・ミュージシャンといわれたスタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)を組ませ、奇才デオダード(Deodato)がアレンジ。録音がイングルウッドクリフス(Englewood Cliffs)のヴァン・ゲルダー・スタジオ(Van Gelder Studio)。クリード・テイラー(Creed Taylor)が仕掛けた豪華共演。
際物と思いきや、クールな音作りながらポピュラー性豊かに抵抗なく聴かせる。ジルベルトと名アレンジャーの共演盤としては、ヴァーヴ(Verve)にギル・エヴァンス(Gil Evans)編曲の『ルック・トゥ・ザ・レインボウ(Look to the Rainbow)』というアルバムがあるが、こちらもクールな音作りである。ジャケット対決では『ルック・トゥ・ザ・レインボウ』の微笑みに比べ、本盤は見つめれば見つめるほど怖い目をしてクール。
ところが、今回改めて『ルック・トゥ・ザ・レインボウ』のジャケットを確認すると、こちらも負けてない気がしてきた。
この目力に、彼女の内面の強靭さが表れている気がする。
本盤には「COLUMBIA NY」の刻印があった。CTIレコードは1978年に破産宣告、コロンビア・レコード(Columbia Records)に売却された。オリジナルであれば、録音&発売共に1971年であるが、78年以降の再発であると考えられる。