タイトル | ムーヴ! (MOVE!) |
アーティスト | レッド・ノーヴォ・トリオ (Red Norvo Trio) |
レーベル/番号 | サヴォイ(SAVOY)、 MG-12088 |
手書きRVG |
1951年と古い録音であるが、楽しくゴキゲンなアルバムで、普段聴きに十分耐え得るクオリティがある。名盤の誉が高いので、そんな紹介の仕方は失礼千万かもしれない。
ヴァイブ(Vibes)のレッド・ノーヴォ、ギターにタル・ファーロウ(Tal Farlow)、ベースにチャールズ・ミンガス(Charles Mingus)と、これはすごいメンバー。実は、前ページで紹介した『ミッドナイト・オン・クラウド69(Midnight On Cloud 69)』も同じ編成による演奏。しかし、こちら『ムーヴ! (MOVE!)』の方が断然いい。
ドラムレス、ピアノレスのトリオ編成というのも新鮮である。本盤は、とかくタル・ファーロウが持ち上げられているようだが、レッド・ノーヴォのシンプルで品のあるヴァイブが普段聴きしたくなる最大の要因と感じている。
前ページと同じく、ジャケット裏のクレジットに「Masterd By: R. VAN GELDER」「Production: OZZIE CADENA」とある。この盤も、録音はヴァン・ゲルダーではなく、リマスタリングから、カッティングまでを彼が担当したと思われる。『Midnight On Cloud 69』から2年ほど後の録音で、音のクオリティもこちらの方が高く安心して聴ける。
god-zi-lla氏のブログ(sgodzi.exblog.jp)を参照して気がついたのだが(感謝)、本盤のAB面ともにレーベルに記載されているタイトルは「MOVE」ではなく、以下のように「ZING WENT THE STRINGS」とある。
A面の5曲目が『ZING WENT THE STRINGS OF MY HEART』で、当初はそちらがアルバムタイトルで、リリース直前にA面1曲目『MOVE』にタイトル変更してジャケットが作成されたのだろうか。ジャケットが先か?レーベルが先か?謎を残したまま本ページを締めくくります。