タイトル | モダン・カントリー(Modern Country) |
アーティスト | カイ・ウィンディング(Kai Winding) |
レーベル/番号 | Verve Records, V-8602 |
刻印VANGELDER |
トロンボーン奏者および編曲家でもある、カイ・ウィンディング(Kai Winding)が、1964年に発表したアルバム『モダン・カントリー(Modern Country)』を紹介いたします。
多くの方は理解に苦しむと思いますが、私にとって狂喜乱舞のLPレコード。その理由は、ルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)とアニタ・カー(Anita Kerr)両人が関わったアルバムをずっと探していて、やっと見つけたのが本盤。嬉しさ余って「RVGの部屋」「Anita Kerrの部屋」両方のメニューに同じページをエントリーしてしまいました。
ジャケット表裏、レコード盤のレーベルAB面を並べてみました。おそらく、フォード マスタングの赤いクーペに、トロンボーンを手に寄りかかるカイ・ウィンディング。背景の閑静な住宅と相まって古き良き時代を彷彿とさせるシャレたジャケットデザイン。
ジャケット表のタイトル部分を拡大してみました。下の「VOCAL ACCOMPANIMENT ANITA KERR SINGERS」は、「声による伴奏は、アニタ・カー・シンガーズ」といった意味でしょうか。アルバム全体の印象は、カイ・ウィンディングのトロンボーン・ソロをフィーチャーした、カントリー風味のイージーリスニング・ジャズ。全12曲中8曲でアニタ・カー・シンガーズのコーラスが聴けます。
レコード盤の内周にあるAB面のVAN GELDER刻印と、手書きのレコード番号です。レコード番号が「V-8602」なので本盤はモノラル録音。ステレオであれば「V6-8602」のはずです。
ジャケット裏の録音データと参加メンバのリストです。制作:クリード・テイラー(Creed Taylor)、レコーディング監督:ヴァル・バレンティン(Val Valentin)。レコード盤にVAN GELDER刻印。ヴァーヴの高品位レコードで大変よくみかける組み合わせです。
ジャケットにヴァン・ゲルダーの名前はありませんが、刻印からカッティング、ラッカーマスター製作工程を彼が手掛けたことは間違いありません。
またも、多くの賛同を得るのは難しいと思いますが、私にとって最大の関心事は、レコーディングが行われた、ナッシュビルのコロンビア・スタジオにヴァン・ゲルダーが録音技師として立ち会い、アニタ・カーと実際に交流があったのかの一点にあります。残念ながら、本盤からその確証を得ることは出来ません。私の次なる目標は、その確証が得られるLPレコードを見つけ出すこと・・・本盤の内容と関わりないテーマで締めくくることをお許し下さい。
A1 | I Really Don't Want To Know | 3:05 |
A2 | Busted | 3:15 |
A3 | Wolverton Mountain | 2:19 |
A4 | Bye Bye, Love | 2:19 |
A5 | Cool Water | 2:52 |
A6 | Wildwood Flower | 2:04 |
B1 | Dear Heart | 2:55 |
B2 | Detroit City | 2:20 |
B3 | I Walk The Line | 2:04 |
B4 | Oh, Lonesome Me | 2:02 |
B5 | Gotta Travel On | 2:10 |
B6 | Dang Me | 1:57 |